俺じだ 9ー8 武道国家
あんなに威勢が良かったくせに負けやがったな。雑魚が。
「さて、それではユウキ殿に二刀流の許可をあげようか。」
そうしてくれ。もう疲れたわ。
「そこの机に。さてと…二刀流は今のところ君と勇者しかいない。勇者の生存確認が出来ないから一応使用許可が出てるのは君だけだ。他に使用していた場合や本当に許可を取ったのかと聞かれたら手の平を見せれば大丈夫なはずだ。」
ほい。…。殺気。うしろからか。
ヒュン。
((俺に任せろ。))
龍の皮膚硬化で間に合ったってくらいか。いやぁ危なかった。
犯人は、サドか。そんな負けるの悔しかったか。そうか。可哀想に。
((なんか今日のお前性格悪いな。))
気のせいだって。多分…。
「ほい。これで許可書も出来た。さてと、一発、一発だけ殴っていいぞ。サドをな。」
ご褒美か。日頃のストレスも乗せていいよな?
((俺の出番だな。))
ビンゴ。
「「ドラゴンシュート。」」
普段のドラゴン技だと流石に死んじゃうから手加減してこれな。
((動かないけどな。))
知らん。一発は一発だ。
「さて、じゃあ俺はもう勝手に二刀流しても怒られないって事でいいんだよな?」
「あぁ。いいぞ。さあ今日はもう1人客がいるからすまんが帰ってくれ。」
喜んで。だよ。
「よーし。帰るか、」