俺じだ 9ー4 武道国家
「いらっしゃい。ってまたお前か。1日に2回も来なくていいだろ。」
せっかくの客になんてこと言うんだ。
「まぁ買いに来たんじゃないからそう言われても仕方ないけどな。いきなりだけど錬成を教えてくれ。」
「本当にいきなりだな。まぁいいや。手。手出せ。」
主語が無いって言いかけた。危な。
「いいか。この手の平のここ、中指の少し下のところから力を吐き出す。あとはイメージ力が物を言う。」
さて、実践か。中指の下。錬成。
おお。出来た。かなりしっかりした銃だな。さて、リロード。構え。
「おい。ここで変なことするな。外でやってくれ。」
まぁアブねぇかもな。見た目から。
「わかった。ありがとな。」
さてと。修行したところで打ってみるか。
・・・・
・・・
・・
・
カチリ。
「よーく狙う。頭。喰らえ、ヘッドショット。」
バン。
音は随分小さいな。さて、威力の程は?
((いい方だろ。ケルベロスを一撃ならな。オークにも2〜3発で死ぬな。))
それならいいだろ。つか錬成での魔力の使用ってデカイ?
((全然。初級魔法より優しい。))
そんな低コストか!なのになんで皆取らないんだ?
((さあ?つかさっさと帰ろうぜ。))
それな。さっさと帰って大量生産しよう。
ザザ、ザザ。
((なんかいるぞ。気をつけろ。))
そんな事は音が聞こえた時点で分かってるよ。
リロード。って玉無くね?
「フガアァァァ。」
だからなんでこの世界のモンスターの鳴き声って気持ち悪いんだよ。
出て来たのはゴリラチックな奴。
((とりま打て。どうにかなるかもしれない。))
分かった分かった。
(アホが。死んで貰う。)
「「ヘッドショット。」」
バン。
あ、出た。しかも死んだ。
((こんな良い体した奴で一発って、お前の世界ってこんなヤバイ武器があったのか。))
まぁ何種類か。
エアガン。ゴム鉄砲。ヘカート。あとは分からない。
つか、そんなヤバかったら他の日本人が作ってそうなのにな。