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両手骨折したら女の子達と縁ができたけどその子達の誰かに⚪︎害予告されるようになりました。  作者: 小説書こう


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5/8

ギャルのあーん

閲覧ありがとうございまスゥー!

 キッチンから聞こえてくる音が、徐々に本格的になってきた。卵を溶く音、フライパンを熱する音。火花ちゃんは本当に手際がいいらしい。

 礼ちゃんは俺のそばに座ったまま、ギプスをじっと見つめていた。


「……国丸さん、お風呂とかどうするんですか?両手だと洗えないですよね」


「ああ……それは正直、考えてなかった。妹が帰ってくるまで我慢するか、大作にでも頼むか……」


「大作さんって、送ってくれた人ですか?」


「うん。変なヤツだけど一応親友な」


 礼ちゃんは少し考え込むように目を伏せた後、顔を赤らめながら小さな声で言った。


「私、手伝えますよ。背中とか……」


「いや、それはさすがに……!」


 俺が慌てて否定すると、礼ちゃんは顔を真っ赤にして「じょ、冗談です!」と手を振った。あざとい。無意識であざといぞこいつは。

 だが大作の言った通り俺は踏みとどまるぜ!


 そのとき、キッチンから火花ちゃんの声がした。


「できたよ。オムレツ」


 香ばしい匂いが部屋に広がる。火花ちゃんが皿を持って出てきた。ふわふわに焼けたオムレツが、三つ並んでいる。自分の分もちゃんと作っているのが、妙に感心させられた。


「国丸さんは手が使えないから、食べさせてあげます」


「え、そこまで……」


「当然です。責任取ると言ったので」


 火花ちゃんは俺の前にしゃがみ、スプーンを手に取った。礼ちゃんも隣で見守っている。


「はい、あーん」


「いやあーん、って」


「早く。冷める前に」


 完全に僕はstate of confusion(混乱状態)だ。僕は仕方なく口を開けた。何かしらの災難が起きることを覚悟したが、口の中に飛び込んできたのは、スプーンが当たって切れた血の味などではなく、やさしい卵の味だった。おまけにネギが使われているのか、心地よい風味が口いっぱいに広がる。


「うんまあ……!」


「でしょ?自信があるんだあ、これ。」


「く、国丸さん!私からも!」


 そう言って礼ちゃんもオムレツをすくったスプーンを差し出して来た。

 もちろん俺は、


「パクッ」


 その後、俺は火花ちゃんと礼ちゃんに交互に「あーん」を繰り返され完食した。

 皿が空になると火花ちゃんは満足そうに頷いた。


 さて、そろそろとんでもない"幸せの反動"を覚悟する頃かもな〜。


 皿を下げた火花ちゃんが、洗い物を済ませると俺の前に座った。礼ちゃんも隣でまだ少し顔を赤らめたままいる。


「国丸さん、次どうしますか?お風呂とか……」


 火花ちゃんの声は平然を装いながら言う。一方、礼ちゃんは、


「あ、あの……やっぱり背中とか、私……」


「いや、それは本当に大丈夫だから!今日はもういいから。二人とも明日も学校あるだろ?そろそろ帰った方が……」


 火花ちゃんが俺のシャツの裾に手を伸ばし、礼ちゃんが目を泳がせながらもじもじと近づいてくる。

 やっべ〜。

 大作が気をつけろよって言ってたのはこれのことかよ〜。


 そこでやっと俺に"幸せの反動が炸裂した"。


 ガチャ


「ただいま〜。兄貴、骨折したって聞いたけど元気?」


「「え?魅子先輩?」」


 ドアが開いた瞬間、部屋の空気が凍りついた。

 立っていたのは、明後日まで修学旅行中のはずの妹だった。大きなバッグを下げたまま、玄関で足を止めている。制服姿の火花ちゃんと礼ちゃんを見て、目を丸くした。

 俺も布団の上で完全に固まった。


(てか、「魅子先輩」って3人は知り合いなの!?)


ギャルにアーンされたいな

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