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両手骨折したら女の子達と縁ができたけどその子達の誰かに⚪︎害予告されるようになりました。  作者: 小説書こう


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1/8

災難の始まり

この作品、実は作者の経験を少しモデルにしております。

「ねえお兄ちゃん、これどうする?警察に相談する?」


「そ、そうだな……うーむ」


 目の前には殺害予告が記された手紙が置いてあった。


 ◆◆◆


数日前。


(はぁ〜、今朝も災難だよ)


 国丸鞘太(くにまる さやた)もとい、僕は今日の朝も"不幸"に遭っていた。今日の不幸の内容はこうだ。

『危険運転をしていたベビーカー(?)』に轢かれかけたことに加え、避けた先で側溝に足を突っ込んでしまったことだ。


 ほら、見てる。見ちゃってるよ

 泥だらけになった僕のズボンの裾を子供がガン見してるよ。


(あぁ〜!恥ずかしすぎる!)


 つい、心の中で叫んでしまったがもし、口に出していたらと考えると身震いした。さらに、この姿のまま大学に向かうことを考えると、また大きく身震いした。


『次は〜ヨミサコ〜。次は〜ヨミサコ〜』


 おっ。やっと自分が降りる駅に近づいて来たみたいだ。


 "その時だった"

 電子掲示板から目を離した時、見えてしまった。というか見てしまった。

 お、おっさんサラリーマンがJKのケツを揉み込んでいる!?

 ちょっとちょっとー?そのケツをタレに漬け込む気で揉んでるんですかね〜?

 まあ僕はね、主人公なんかじゃないからね、助けるね、わけがね、ないんですわ。

 "不幸な目に会いたくないからね"


 さてと、駅に着いたし降りよっと。


 でも、その時になって気づいてしまった。そのJKの制服に。

 妹の通ってる学校の制服と同じことに気づき、僕の気持ちは一瞬で複雑になった。


(こんなやつを放置してたら愛しの妹もコイツの毒牙にかかるのか?)


 そう思うと僕の体は一瞬にして動いた。

 ぎゅうぎゅうの電車内をかきわけ、JKのケツを揉み込んでるおっさんの手を掴もうとした瞬間だった。


 ガシっボキっ


 おっさんへ伸ばした僕の手は別の人間によって掴み潰された。


「アンタが礼ちゃんをいつも触ってる痴漢野郎だな?」

「ぐあ!!」


 掴まれた手が痛く叫び声を上げた。あまりの痛みだったために残された手で掴まれた手を引き抜こうする。


「はあ?アンタ、私のことも触ろうとしてんの?」


 ガシっボキっ


 そう言ったかと思うとその瞬間、もう一方の手も掴み、潰された。


「っっつあ!!!」


 その光景により一瞬にして電車内の乗客達にざわめきが起こった。それによりJKのケツを揉み込んでいたおっさんもその騒動に乗じて電車外へと逃げていった。


(なんっなんっだよ、まじで!今日の俺は不幸体質すぎるし今回は何が起こったのかマジでわからん!!)


「とりあえずお兄さん、電車……降りよっか?」


 冷徹な声を聞きながらゆっくりと顔を上げ、相手の顔を見る。相手もまた自分の妹と同じ制服で力の割に華奢な女の子、髪型は茶髪の短髪だった。

 いや、よく俺、冷静に分析できてるな?


 そしてそのまま、僕はその女子高生の剛力により引っ張られ電車外へと引きずり出された。すでに電車の外にも騒ぎが伝わっていたようで人だかりができている。もしかしなくても僕の人生終わりか?


 その時だった。


「火花ちゃんちょっと待って!」


 その声の方向に目を向けると先ほどおっさんサラリーマンにケツを揉み込まれていた女の子がいた。


(おお、神よ。やっと不幸な僕に救いをくれるのか……)


 そうやって僕は両手の激痛に耐えながら心の中で手を合わせた。


「なに礼ちゃん?痴漢相手に遠慮なんて要らないからね!」


「違うの!その人痴漢じゃない!」


「え?」


 そこでやっと掴まれていた俺の手は離された。

 ううぅ、掴み潰されてドラ⚪︎もんの手みたいになってる……。


 そこで改めて見渡すと痴漢冤罪だったことが分かり周りから人だかりは消えていった。


「ごっ、ごめんなさい!!!」


 俺の手を掴み潰した火花ちゃんと呼ばれている女の子はどうやら自分の間違いに気づき謝罪をしてきた。おおかた礼ちゃんと呼ばれているJKを助けるために伸ばした手が痴漢をしようとした手に見えたのだろう。

 火花ちゃんは続けてこう言った。


「まさか私の勘違いだなんて思わず、本当にごめんなさい!!!」


 じんじんと痛む手に耐えながら僕は言う。


「あはは、ひどい不幸には慣れてるから大丈夫大丈夫」


「で、でも!」


 うーん、どうやら自分のやってしまったことに負い目を感じてるようだ。このタイプの子は償いをしないといてもいられないのだろう。


 ……あ!そうだ!


 あることを思いついた俺は早速悲しそうにしている火花ちゃんに声をかけた。


「じゃあさ、お願いがあるんだけどたぶん"手"骨折したみたいで。病院まで付き添ってくれない?」


「へ?」


「へ?」じゃないよ全く。

閲覧いただきありがとうございます。

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