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元魔王の剣  作者: 鵙来 蜜柑
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救出作戦

「さてと、じゃあ助けに行くならなるべく早くの方がいいね。まだ生きていたとしても、時間が経てば経つほど生存の確率は低くなると思った方がいい」


「そうだな」


「救出を優先して、戦闘はなるべく避けようと思うけど、いいかい? 大人数で向かってもすぐに見つかっちゃうだろうから、人数を絞って潜入するよ。まずは安否確認。助け出せそうならそのまま救出って感じかな」


「ああ、それでいいと思うぞ」


「じゃあ隠密行動ができて、いざという時でも切り抜けられるメンバーで……」


 グリュエールとジェイドの二人で、どんどん作戦が決まっていく。

 僕は絶対に行くからね! 皆を守るんだから!!


「ウルは行くだろう?」


「もちろん!」


「じゃあウルとあたしは決定だね。あとはマリーも来てくれるかい? 村の中は詳しいだろう?」


「はい! 案内は任せてください!」


「おい、俺も行くぞ」


「モーティマはここで待ってな。そんなでかい図体で隠密行動なんてできないだろう?」


「うっ……」


「あたし達が見つかって逃げてくることもあるだろうから、その時に助けておくれよ」


「……わかった」


 モーティマは無理だよね。体大きいもん。


「じゃあ俺が行くぜ。マリーにケガ一つ負わせない!」


「ジェイド……マリーにいい所見せたいのはわかったから、あんたは大人しくしてな。あたいが行くから」


「いや!? そっ……そういうわけじゃ……」


 ジェイドはさっきまで寝込んでいたんだから、もうちょっと休んでればいいのに……そこまでマリーのことが好きのかな。


「隠密行動ならあたいだろ? ジェイドには無理だよ。あたいが守ってあげるから安心しな、マリー」


「ありがとう、ビルギット。でも私も銀ランクになったんだよ? もうあの護衛依頼のときとは違うんだから!」


「えっ!? ランクがあがったの!? おめでとう!」


「そうなのか! 凄いじゃないか、マリー!」


「だから、足手まといにならないように頑張るから! ビルギットも私のことを守るなんて思わなくていいよ」


「そっか、わかったよ」


「よし、じゃあメンバーは決定でいいかい?」


 僕とグリュエール、マリー、ビルギットで助けに行くんだね!


「村人たちにも、なにか協力できることはありますかの?」


「そうだね。見つかって逃げてくるかもしれないから、迎撃の準備や逃げ道の確保をお願いしてもいいかい?」


「迎撃の準備と逃げ道の確保ですな。村の者達と協力して進めましょう」


「頼んだよ。じゃあもうちょっと作戦を詰めようか。村の建物の位置や入り口がどこにあるかわかるかい?」


「あっ、はい。それなら……」


 マリーとグリュエールを中心にして、どこから村へ入るか。

 もしオグロスとフェネックがいるとしたら、どの辺りか。

 見張りはどうなっていたか。

 ゴブリンキングはどこにいるだろうか。


 そんな話をしていた。

 潜入するってことは見つかっちゃいけないんだもんね。

 僕が魔法使ったらすぐにバレちゃうかも……

 あれ? 魔法使えなかったら、どうやって守ればいいんだろ。

 えっと……どうしよう……


「よし、後はもっと近付いてみないとわからないからね。さっそく出発しようか」


「よろしくお願いしますじゃ。村の者の為に申し訳ない……」


「いいさ、行ってくるよ」


「気を付けてな! こっちも準備しておくから!」


「はいよ」


 えっ? もう出発!?

 考えがまとまってないけど……

 いざとなったら、グリュエールに聞けばいいかな?

 魔法使えないよねって聞いて、邪魔になるからって置いて行かれたらイヤだもん!



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