表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元魔王の剣  作者: 鵙来 蜜柑
69/210

オーク撃退準備

 僕は今、平原に来ている。

 来ているっていうか、モーティマが僕を持ってるだけなんだけどね。


 昨日、我が儘を言っていいって言われたから、さっそく言ってみたんだ!

 作戦会議に参加しても、僕は黙って見てるだけなら、モーティマと一緒に外に出てた方がおもしろそうだって!

 そしたらモーティマが外の防壁作りに連れて来てくれたんだ!


「冒険者ギルドで言われたのはこの辺だと思うんだが……お、人がいたぞ。

 おーい、そこにヒュードルって奴はいないか?」


「ヒュードルは俺だ。何か用か?」


「冒険者ギルドでここへ行けって言われたんだよ。防壁作ってんだろ? 手伝うぜ」


「それは助かる! あんた見るからに力ありそうだな」


「おう、力仕事なら任せておけ!」


 この辺りで指揮をとってるのが、このヒュードルって人らしい。

 冒険者ギルドでも、この人に指示を仰げって言われたしきっと信頼されてる人なんだろうな。


「それなら……あそこに柵が出来てるの見えるだろ? あそこの前に堀を作ってほしいんだ」


「穴を掘ればいいってことだな」


「まあそういうことだな。あまりでかい柵は作れなくてな。だったら手前に穴を掘っておけば、小さい柵でもそれなりに効果がでるだろ?」


「なるほどな。よっしゃ! 行ってくるぜ」


 モーティマは近くに置いてあったシャベルを持って、指示された場所へ向かう。

 そこではすでに数人の人達が作業をしていた。


「おう、俺も手伝うぜ。どの辺をやりゃあいい?」


「ああ、それならあっちのほうを頼む」


「あっちだな。わかった」


 作られている柵の端っこ。

 そこからさっきの人達が作業している方へ向かって、穴を掘っていけばいいみたい。


「よし、じゃあ始めるか!」


 モーティマが穴を掘り始めるけど……

 苦戦してる?


「ちっ! 土が固いな……これは大変だ」


 土が固くなってて、全然掘り進められないみたい。


「ねえ、モーティマ。僕も手伝おうか?」


「ああ? どうやっておまえが穴を掘るんだよ」


「穴を掘るのは無理だけど……例えば“アクアボール”で地面を濡らせば掘りやすくなるんじゃない?」


「おお! そんなことが出来んのか! じゃああの辺狙ってやってみてくれ」


「わかった! “アクアボール”!」


 モーティマが僕を鞘に納まったまま狙いをつける。

 そのまま“アクアボール”で作った水の玉を発射!

 水の玉は地面に当たると、破裂……しないで、地面を削ってそのまま突き進んでいった。


「なあ。どうなったんだ?」


「わかんないけど……たぶん威力がなくなるまで突き進んでいったんじゃないかな」


「どうすんだ、これ」


「どうしようか」


 どこまで続いてるのかわからないけど、直径三十センチくらいの穴が出来ちゃった。

 “アクアボール”じゃ駄目だったね。

 あ、それなら!


「“アクアジェット”にしてみよう! そっちならたぶん大丈夫だよ!」


「“アクアジェット”? どんな魔法なんだ?」


「うーんとね、前の方に水を出す魔法だよ。だからちゃんと地面狙えば濡らせると思うよ」


「そうか。やってみるか」


「うん! 行くよ。“アクアジェット”!」


 モーティマが僕を地面に向ける。


 僕の先から水が勢いよく噴出する。

 地面を削りながら十メートルくらい先まで水が噴出してる。


「うをっ!?」


 モーティマが驚いてよろけても、水が噴出する。

 狙いがズレて、横に広がりながら地面を削る。


 魔法が止まった時には、ちょっと細いけど堀のようなものが出来上がった。

 これをもう少し広げれば充分なんじゃないかな!


「堀出来たね!」


「出来たねじゃねえよ! どうすんだ、これ……」


 あ、ヒュードルが走ってくる。

 うん。どうしよう、これ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ