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元魔王の剣  作者: 鵙来 蜜柑
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侵入開始

 グリュエール達と一緒に、村の近くまで隠れながら進んで来た。

 もう周りは暗くなってきてるから、隠れて進むのもけっこう簡単にできたみたい。


「やっぱり見張りが立ってるね」


「そうですね。予定通り南側から?」


「そうだね。南側は柵が無くなっているんだろう?」


「はい。前に襲って来たモンスターのせいで壊れたままになっています。柵の代わりにロープを張ったりしてますが、あまり役にはたってなくて……」


「ま、そのおかげで侵入できるかもしれないんだから、良かったとしておこう」


 ゴブリンに見つからないように、村の南側へ回る。

 そんなに大きい村じゃないから、南側へ回り込むって言ってもそれ程時間はかからない。


「こっちにも見張りはいるけど……」


「あの柵なら簡単に飛び越えられそうだから……行けそうだね。あたいが先に行こうか?」


「行けるのかい?」


「任せときな! こういうのは得意なんだよ」


「わかったよ。じゃあ、ビルギット、マリー、あたしの順で。ゆっくりでいいから、見つからないことを最優先に」


「わかってるよ。じゃ、行ってくる!」


 ビルギットが身を低くしながら、柵へ近付いて行く。

 見張りのゴブリンも立ってるけど、ビルギットには全然気付いていない。


 ゴブリンに見つからないように進み、柵まで辿りついたビルギットはパッと柵を飛び越えて、建物の影に隠れる。

 まったく見つかって無い! すごーい!


「マリー、行けるかい?」


「はい。ビルギットが手本を見せてくれましたから」


 マリーもビルギットに続く。

 同じ様に進んで、ビルギットと合流した。


「よし、あたしも行くよ。ウル、静かにね」


「うん」


 見張りのゴブリンを気にしながら、グリュエールも進んでいく。

 うわー、緊張する!

 ここで見つかっちゃったら、何も出来ないまま逃げることになっちゃうかもしれないもんね。


 そんな僕の心配は余所に、グリュエールも見事に柵を乗り越えて村へ侵入成功!

 先に入った二人とも無事に合流出来た。


「ここからも、先頭はビルギット。次にマリー。最後はあたし。マリーはビルギットに二人が捕えられていそうな建物を教えてあげて」


「了解」


「わかりました」


 壊れたままになっている建物には、ゴブリンもあまりいない。たまに通りかかるだけ。

 だから壊れている建物にはオグロスたちもいないだろうと当たりを付けて、他の建物の様子を探る。


「ここにもいなそうだね」


「じゃあやっぱり……あそこなのかな」


「行ってみるしかないね」


 皆で作戦会議をしているときに言っていたんだけど……

 ゴブリンキングはやっぱり、一番立派な建物にいるんじゃないかと。

 この村で立派な建物といえば、村長の家くらい。

 更に、ゴブリンが獲物を持ち帰るってことは、ゴブリンキングの所へ持って行っているんじゃないか。

 つまり、ゴブリンキングもオグロスとフェネックも、村長の家の中なんじゃないかって。




 村長の家まで来ると、入口には見張りのゴブリンが二匹立っている。


「怪しいね」


「うん」


「当たりかな」


 今まで入り口に見張りが立っていることなんてなかったのに、ここだけ入り口に見張りが立っている。これじゃ、ここに偉い人がいるって言ってるようなものだよね。


「正面からは……無理かな。さすがに見つかるね」


「裏口はどうかな?」


「さすがに見張りが立ってそうだけど……行ってみようか」


 皆で裏口に回ると……

 見張り、立ってないね。


「見張り……いないんじゃないかい?」


「そうですね。でも扉に鍵が閉まってるかも」


「鍵なら任せてよ。あたいが開けられるよ」


 えっ? 鍵開けられるって……そんなことできるの?


「あたいが行ってくるよ」


「気を付けてね」


 ビルギットが一人で裏口の扉へ向かう。

 扉に触れると、やっぱり鍵が閉まってたみたい。

 何をやってるのか、ここからじゃ見えないけど……

 数分経っただけで、こっちへおいでって合図をしてきた。


 もう鍵を開けたの!?

 鍵ってこんな簡単に開いちゃうんだ!?



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