表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

第4話 クラス一、いや学年一、いやいや学校一(中略)いや*6 宇宙一

飛び起きて気が付いた。目覚ましが…壊れている!

「お母さん!なんで起こしてくれなかったの!?」

「起こしたわよー。うんともすんとも言わなかったけど」

もう8時54分、急いでも遅刻ギリギリである。HRは間に合わないけど…

朝ごはんを食べている暇もないくらいだったが、おにぎりだけでも口に入れ、髪を整え、顔洗って歯磨きして、鞄持って、

「いってきまーす!」

急いで学校に。

「あ、ふーちゃん!フーちゃんも寝坊?」

「はぁ、うん、はぁ、目覚まし壊れちゃって」

「汗かいてるふーちゃんも可愛いわぁ」

「もう、はぁ、今それどころじゃないでしょう?」

春香は陸上部所属だからか、並んで走っているのに余裕そうだ。

ようやく学校に到着、慌てて靴を履き替え、足早に教室へ向かう。9時1分。

「「すみません遅れました!」」


---------------------------------------------------------------------------------------


1年3組に(うちのクラス)は、学校一美しい女子と、学校一かわいい女子がいる。俺の後ろの席の二人である。普段は一番に教室に来ているらしいのだが、今日はまだ来ていない。風邪かな?

自己紹介が遅れてしまった、俺は双里明男そうりあきおという。休み時間になると、友達のところで話す。いや、ここまでは普通だが、これまで、小学生のころまではずっと、みんな俺のところに集まっていた。なぜそうじゃなくなったか…後ろの彼女らである。みんな割と近寄りがたいのである。ただ一人を除いて。まあ、あれは近寄っているというか、席が隣で動こうとしていないだけなのだが…。

「「すみません遅れました!」」


一番コンビが慌てて入ってきた。すると…教室の時間が止まった。宗谷さんが「先生?」と尋ねるまで、みんなして固まってしまったのだ。若干汗に濡れる額、走って来たのだろう、乱れた髪、そして肩での息。これが美少女だと言わんばかりの色っぽさ、つやっぽさを持っていた。クラス一同、二人に心を奪われていた。


---------------------------------------------------------------------------------------


なぜかわからないが、教室に入ると全員がこっちを見ていた。

遅刻者への侮蔑の目なのだろうか。つい「先生?」と聞いてしまった。

「あ、ああ。おはよう。今日は珍しく遅刻だな」

そういう先生の声は、少し震えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ