第七章 完結
京介は病院に着いた
救急外来から入り千佳の入院していた部屋へと向かった
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病室の前に着いた
「当たり前か・・・」
病室の名札は既に外されていた
手紙と写真は、ここに無ければ、ナースセンターか事務局に言えばあるだろう・・・
その前にもう一度、ちぃとの思い出を・・・過ごした時間を・・・
そう思い病室へ入った
始まりの場所であり・・・
終わりの場所だった・・・
「ガチャ」
室内は真っ暗で何も見えなかった
京介は手探りで壁を触った
「何も見えへんわ・・」
指元にスイッチを見つけた
「あった・・」
電気をつけよとした・・・
『つけないで・・・』
暗闇の中声が聞こえた・・・
「最後の最後にフラッシュバックか・・・」
俺も女々しい男だ・・・
そう感じた・・・
『京ちゃん・・・京介ちゃん・・・ごめん・・ごめんね・・』
『・・・』
月明かりの中・・・
目の前にウエディングドレスを着た千佳が立っていた
『ただいま・・京ちゃん・・全部思い出した・・・』
目の前い居る千佳はフラッシュバックではなく
本物の千佳がいた・・・
信じられない気持ちの反面・・・
すんなりと受け入れられている自分がいた・・
『うっ・・うっ・・ち・・ちぃ・・・おか・・えり・・』
京介はそのまま泣き崩れた・・・
千佳は京介に寄り添い力強く抱きしめた
『今まで本当にありがとう・・京ちゃん・・・』
二人は月明かりに照らされ静かに祝福された
二人は何度別れても
何度でも出逢う
二人の始まりは用意されたものでもなく
運命なんだ・・・
アコウクロ・・
物事の始まりと終わり・・・
生命の誕生と終わり・・・
一つの境界線のようにも感じ
全てが本当で・・・
全てが僕たちだった
二人は再び出逢った
「ちぃ・・逢いたかった・・」
「私も・・京ちゃん。本当に遅くなってごめんなさい・・・」
京介はみっともないくらいに泣きわめき、千佳へしがみついた
千佳は今まで自分から離れないでいてくれた事に感謝し・・・
あの強いはずの京介が子供のように泣く姿を愛しく想い
優しく包み込んだ
『大丈夫。大丈夫よ 京ちゃん』
『うわぁぁぁぁー』
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ちひろは病院へ向かっていた
すぐにナースセンターへ行った
『すみません!「ちぃ」・・が「綾瀬 千佳」がこちらに来てませんか?』
『千佳さんなら、忘れ物があったとかで病室だと思いますよ』
『ありがとうございます!』
ちひろは急いで病室へ向かった
千佳は病室で一人かもしれない・・・
「自殺・・・」
不吉な事が頭をよぎっていた
「ガチャ」
『ちぃちゃん!』
目の前にはウエディングドレスで京介を抱きしめる千佳の姿があった
『あぁ・・・あぁ・・二人・・やっと逢えたんだね・・・』
『ただいま・・ちひろ』
『これからだね・・』
『うん。』
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