第五章 10
翌朝・・・。
眠っている千佳を起こさずに花の水をかえにいった
千佳は寝起きにとても不安そうな顔をする事を思い出していた・・・
「起きてから出かけないとだな・・・」
病室に戻り声をかけた
『ちぃ、おはようそろそろ起きや』
『うーん・・・』
『もう夕方やで』
『・・・ えっ!えーー!!』
『嘘だよ(笑)』
『もー!!びっくりした!(笑)』
『ははは、俺 そろそろ出かけるから黙って出かけるよりいいだろう?(笑)』
『あっ・・・そっか、ありがとう何処に行くの?お仕事?』
『今日は昨日言っていた、例の頭痛薬を貰いに行くんだよ』
『あっ そうだったね(*´∀`*)いってらっしゃい♪ すぐに行くの・・・?』
『もう少し居るよ(笑)』
『良かった(*´∀`*)』
『(笑)』
『冷蔵庫にコーヒー入っているよ(*´∀`*)』
『ありがとな』
千佳の気遣いを感じながら・・・千佳が朝食を済ませるのを待った
食事を終えた
『じゃあ 行ってくるな(*´∀`*)』
『うん終わったら電話してね!』
『どうしてだ(笑)?』
『えっ・・・ダメ?・・・』
『嘘やって(笑) 必ずするよ』
京介は笑顔で病室を出た
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「HEAVENS Cafe」に向かう最中ジャニスに電話を入れた
『ジャニス・・・ワシや』
『お疲れ様です・・・』
『今日はcafeの方か?』
『いえ、NEOSホテルの方に居ます』
『そうか・・・ではそちらに向かう』
『はい』
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「NEOSホテルか・・・ここでは色んな事があったな・・・」
~NEOSホテル回想~ (傀儡 哀編参照)
京介の乗るエレベーターはジャニスの待つ最上階のラウンジへ着いた
「ガーッ」
エレベーターの扉の向こうにジャニスが待っていた
『京介さんお待ちしてました』
ジャニスは直ぐにラウンジのVIPルームの方へ案内した
席着くなりジャニスは聞いてきた
『どうですか?例の彼女の様子は?』
『順調や・・・』
『そうですか。良かったです・・・人格や記憶の方は・・・』
『人格の分裂は感じられない・・恐らく本来のちぃの姿なのだろう・・・』
『そうですか・・・体を守るために人格達の消滅があった・・・と言う事なのかもしれませんね・・・』
『そうかもしれんな・・・』
『記憶の方はどうなんですか?』
『記憶は消えているようだ・・・』
『京介さんの事も思い出していないのですか?』
『あぁ・・・』
『そうですか・・・ですが・・・その方は良いかも知れませんね・・・辛いでしょうが・・・時間をかければ少しづつ・・・』
『・・・俺はちぃの退院の目処が決まったら姿を消す・・・』
『・・・京介さんの決めた事ですから私からは何も言えませんが・・・選択肢は一つでは無い・・私はそう思います・・・』
『・・・そやな・・・』
『・・・今日は何か用事でもあったのではないですか?』
ジャニスは話題を変えた・・・
『あぁ、そうやった、例の薬だが、たまに頭痛があるんだその時に飲んでいるんだが・・・体への影響は問題ないか?』
『現在・・フラッシュバックや幻覚はあるのですか?』
『いや、ちぃの意識が戻ってからは無いんだ・・・』
『そうですか・・・』
『このまま飲み続けていても大丈夫か・・・?それとも飲み過ぎると今度は俺が・・・白・・・か・・・』
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