第四章 7 完結
ジャニスは言った
『ちぃさんの脈は徐々に強まりました』
『ちぃは・・戻ってきたんや・・・死んで無かったんや・・・』
『はい・・・私も正直信じられませんでしたが・・・』
『いつだ?いつ、ちぃは戻ったんや?』
『昨日です。それで何度も電話を・・・』
『昨日か・・・ちぃの家族と会った時か・・・導いてくれたのかもしれんな・・・』
『そうですね・・・』
『でっ、今は、今はどうなっているんだ?』
『昏睡状態ではありますが命の危険は無いと思います』
『命が・・・ありがとう・・・ジャニス・・・』
約束の地で千佳の生存を知った事に運命を感じた・・・
『ただ・・・』
『ただ・・なんや?』
『体の方の回復は時間の問題でしょうが・・・記憶や人格の分裂がある恐れがある・・・と私はそう考えます』
『どの人格が残っているか分からないという事か?』
『ええ、本体とは限りません・・・』
『ちぃが無事でさえいてくれればそれでいい・・・』
『分かりました。では早めに東京へお戻りください。ちぃさんは現在、日本女子医学病院で最善を尽くす治療をしています。』
『そうか・・・感謝する。ジャニス。2,3日待ってくれなるべく早めに帰る』
『分かりました。私の命を掛けてでもお守り致します』
電話を切った
電話が終わったのを見てちひろが京介の傍に行った
京介の顔は涙がぐちゃぐちゃになっていた。
『京ちゃん・・・どうしたの・・・』
京介はちひろに縋りつき大きな声を出して泣いた
『うわぁぁぁ・・・』
『きょ・・京ちゃ・・ん・・』
ちひろは一瞬驚いたが肩を抱きよせた・・・
『何かあったんだね・・・』
『ちぃが・・・ちぃが・・・助かったんや・・・死んだと思っていた・・ちぃが・・・』
無意識に言葉は感情となり出た
ちひろはとても驚いたが、うろたえる事もなく
『そう・・・良かったぁ(*´∀`*) 私達双子だから何かがあればきっと何かを感じる・・・胸騒ぎはあったけど・・・大丈夫・・・そう思っていたの。』
ちひろの言葉に救われた様な気がした・・・
『・・・ごめんな・・・黙っていて・・・』
そう言い、ちひろから離れた
『言いづらい事もあるよ(*´∀`*)、でも良い知らせだったから。良かったね京ちゃん』
『あぁ・・・。信じられない・・・ここでちひろちゃんと会って、そしてちぃが助かって・・・ アコウクロ・・・ここは不思議な場所かもしれんな・・・』
『うん(*´∀`*)。始まりの場所だからね』
「始まりの場所・・・」
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二人は、その晩のうちに、九州へ戻って「わらいや」へ向かった
『どうだった?京ちゃんアコウクロ見つかった?』
マコはニコニコしながら聞いて来た
『見つかったよ、それとちぃの事なんだけど・・・』
『うん。』
『待って、私が話すよ・・京ちゃん』
『・・・』
『あのね、お母さん・・ちぃちゃん本当は入院してるみたい・・それを伝えたくてここまで来てくれたのよ』
『そうなの?』
ちひろの気遣いを感じた
『言いだせなかったんや・・・すまん・・・』
『でも・・・偶然とは言え、私達に出逢えて良かったよね(*´∀`*)』
『ちぃちゃんの力よ。絶対そう!』
『俺もそう思うよ・・・本当に良かった・・・』
その晩は「わらいや」で飲み明かした
マコとちひろは「千佳」に渡して欲しいと言い手紙を書いた。
『マコさん。ちひろちゃん。二人の写真を貰えないか・・・ちぃに渡してやりたいんだ』
『何言ってるのよ(笑) 3人で撮りましょう(*´∀`*)』
「カシャ」
「マコ」「ちひろ」「京介」3人の写真は笑顔だった
ポラロイドで写された写真を見ながらちひろが言った
『京ちゃんには、ちひろがちぃちゃんに見えるんじゃない(笑)』
『よう似とる・・・双子とな・・・』
『ねぇ、京ちゃん。ちぃちゃんの体が良くなったら今度は二人で来て』
マコはとても嬉しそうに言った
『そうします・・』
一抹の不安はあったがきっと大丈夫、そう思えた
『私達も会いに行きたいけど東京となると1泊とかじゃね・・・京ちゃん娘をよろしくね』
『あぁ・・』
3人で撮った写真を鞄にしまった。
『あっ、そう言えば写真・・・』
そう言って千佳のウエディングドレスの写真を差し出した。
『これも忘れものだったね(笑)この写真凄く素敵(*´∀`*)』
千佳がミニのドレスで京介に甘えて頬にキスをしている写真だった。
『この時のちぃはとても大喜びで・・・とても可愛くかったよ。』
『いいなぁ(*´∀`*)私も幸せになりたい!』
目の前にいる「ちひろ」と「千佳」・・うりふたつ。
とても不思議な感覚だった
『大丈夫。幸せになれるよ。』
その晩はとても暖かい夜となった
「来た甲斐があった」
心からそう思った・・・。
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