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アコウクロ  第三章

千佳は「㈱ MIO」に就職し数年が経っていた・・



最初は普通の事務として採用されたが 


美央が社長に就任する際に抜擢を受け秘書と言うポジションを任命されていた・・。




『失礼します』


『社長、体調良くなったみたいですね!笑い声が秘書室まで聞えましたよ(*´∀`*)』



『そう?(笑)だってね京介君が私を口説こうとしてるから~(笑)』



『えっ・・?京介さん・・・社長を口説いてたんで・・す・・か・・』





千佳の中の自我が即座に反応した・・・



急に全身の力が抜け倒れこんだ・・・




『ちょっと!!千佳ちゃん!!大丈夫?』





美央は慌ててちぃに駆け寄ると 



千佳は子供ようになっていた





『わたし・・恐い・・嫌われる・・恐い・・・いやだ・・・壊れたくない消えたくない・・』





美央は慌てて京介の方を見た・・




『大変・・どうしよう・・京介君・・・』



『目が虚ろですね・・少し寝かせて様子を見て病院に連れて行きますか』




『救急車 呼ばなくても大丈夫?』




『先程、変なことを口走っていたようですから落ち着かせてからの方が良いのでは?医者にあのまま見せたら、千佳さん精神病棟行きですよ・・』




『私がこちらに寝かせますね・・』




そう言い自分の座っていたソファーに寝かせると言い立ち上がり千佳を抱きかかえた




千佳は京介の顔を見て涙をボロボロ流し、しがみ付いてきた




『だいじぃ・・だいじぃ・・(泣)』




「京介君に口説かれた」



この言葉がどうしようもない不安に包まれ 


制御が出来ないでいるようであった。




小声で・・・



『大丈夫・・・ちぃ・・・愛しているよ・・・



我・・最強なり・・・』








そう言いソファーに寝かせた。





千佳は呪文に反応した・・ 





少しの間、眠りに落ちた・・




『京介君、ごめんね・・・最近、千佳ちゃん精神的に不安定で、時々・・別人なんだよね・・』



『そうですか・・・普段も今みたいに?』



『今回みたいのは初めてだけど・・・壊れるとか消えるとか・・なんなんだろう・・・』





薬の配分がやはり多かった・・・




このままではプラン進行を早める事が余儀なくなる・・・そう感じた。




『精神的なトラウマでしょうね・・何か・・・言葉で反応したようにも感じました』



『えっ?』



『口説く・・・これですかね?』



『えっ?口説くが?』



『分かりませんが・・・ナンパか何かで恐い思いでもしたのでしょう・・・』



『そう・・かなぁ・・・』




千佳が目を覚ました






千佳は事の事態を把握出来ていなかった





『・・・あれ・・・あっ・・えっ?・・』



『千佳ちゃん・・・大丈夫?』



『すみません・・急に目眩がして・・・・もう大丈夫です・・』



『そう・・それならいいけど・・・病院行って来たら?』



『はぁ・・今日・・薬、飲み忘れたからかも知れません・・・大丈夫です』




『千佳さん、病院に行ってるんですね・・なら、安心です。お薬飲んできたらどうですか?』




「お薬飲んできたらどうですか・・・」




京介の言葉が呪文のように響いた・・・



『そうします・・・』




美央は千佳の為に水を用意した



『すみません・・・社長・・・お客様の前で・・』



『いいのよ、貴女が大丈夫なら ねぇ京介君』



『はい、その通りです。ちゃんと薬を飲んで早く治してくださいね・・・』




千佳は京介の言葉に操られるように薬を飲んだ・・・




数分後 



千佳はシッカリといつも自分に戻り、持ち場に着いた





『・・・少し驚きましたが、ちゃんと病院に行ってるみたいで安心しましたね』



『ほんと・・びっくりよ・・あの子には・・あっ・・京介君、この事は誰にも言わないでおいてくれるかな?』




『勿論です。絶対に他言はしません、誓います』



『ゴメンネ・・・京介君(*´∀`*)』



『いえいえ、ではそろそろ会社の方に戻ります』



『資料の方よろしくね!』



『はい』



京介は社長室を出て千佳の所に行った・・




『ガラスの破片・・・』




千佳はビクンと体が反応し京介を見た




『きょ・・う・・すけ・・しゃさん・・』



『短めに言う本体に伝えろ・・・』



『はぁ・・い・・』



『一時間後・・・早退して部屋で待ってろ・・・』



『は・・い・・』




『我・・最強なり・・・』





そう言い ㈱MIOをあとにした・・・








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