第二章 13
『アコウクロウ・・・か・・・』
京介はひとみの言う「アコウクロウ」と言う言葉を初めて聞いた・・。
『方言って、言ったな・・どこの方言なんや?』
『よく分からないけど・・九州とか・・沖縄とか・・そっちの方だと思ったよ』
『そうか・・・ここに来て、思わぬ情報が得られた・・ありがとう・・』
『どこの場所か分からないで探しての?』
『あぁ・・ただ、ちぃの故郷を目指しさば何か分かるかと思ってな・・・』
『そう・・夕陽自体は、どこでも同じような景色はあると思うけど・・彼女が持っていた写真なら 故郷の可能性は高いもんね』
『あぁ・・明確な目標が出来てよかったよ・・』
『いつ向かうの?』
『そやな・・・ここにいつまでも世話になるわけにはいかないからな・・・金も・・尽きる前に・・』
『ゆっくりしていっていいわよ。私は構わない』
『そうか・・』
『顔色も悪いし・・急いでないなら万全にして向かったら?生活は一人も二人も変わりないわ それに・・』
『それに・・なんだ?』
『そんな寂しい顔で向っても・・ちぃさんは喜ばないわ・・』
『そう言う訳にはいかないんだ・・』
『無理したらダメよ・・』
『ううっ・・』
『どうしたの?』
京介の頭痛が激しくなり始めてた・・・
ジャニスから薬を多めに貰っていてはいたが、残りの数が心配だった・・
長居をしてしまうと・・薬が足りなくなる・・
手がかりを掴んで、再度関東に戻るのは無駄だと考えた。
『大丈夫や・・なぁ、ひとみ』
『なに?』
『俺は・・もう少し休ませて貰う・・・夢で魘されていたとしても構わないで欲しいんや・・』
『どうして?』
『戒めや・・・』
『・・・イヤよ・・起こしてあげる』
『・・・そうか・・』
京介は何か言いたげにしたが頭痛のせいもあり、言葉を少なめに眠りについた・・・
ひとみは少しでも元気になってもらいたい・・
そう思いながらも、少しどこからか来る不安を感じていた・・
京介の飲んだ薬のカラを手に取り、眺めた
『えっ・・何これ・・本当に風邪薬・・?』
異常な数の錠剤やらカプセルやら京介の鞄から見えていた・・
どう使い分けているのだろう・・・
京介の体に起こる変化・・・
幻覚的なものを抑えるためのものなのか・・
精神安定剤みたいなものなのか・・・
薬の出所が とても気になった・・・
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