025
役者は揃った、などと大言壮語を吐いてはみたが、どう考えても不要な人材がこの場にいた――誰であろう、僕である。龍を湖底から引き摺り出すための疑似餌として使われたところで、僕の役割は終わっていたのだ。
ここからは、だから、僕というお荷物キャラクターが死んだらゲームオーバーのすべてやり直し、というハンデを背負ったふたりの少女によるボス戦である。
僕のやることと言ったら精々死なないようにすることくらいだが、それすら僕の意思ひとつでなんとかなるものでもない。こんな人外魔境にポツリと取り残されたただの人間がひとり、死にたくないと思ったところでどうにかなるものではないのだ。下手に動く方が、却って彼女たちにとっては迷惑だろう。じっとしている、くらいしかやることがない。
龍に措いては、先ほどの百目鬼による空からの奇襲攻撃がちょっとは効いている様子だった。逆に言うと、ちょっとしか効いていない様子でもあった。眷属である人魚が相手なら百目鬼は瞬殺できるくらいの膂力を持っているはずだが、龍となると高高度からの助走つきの一撃でも殺すことはできないらしい。
やはり、一筋縄ではいかないか。
なんて、冷静に分析ぶっているけど、再度言うように、僕がやっていることは基本的に突っ立っているだけだ。百目鬼と葛霧はそれぞれ拳と剣を構えて、低く唸る龍とやはり無言のままじわじわと包囲網を狭めてくる人魚に警戒を飛ばしている。
「空木くん……龍を湖から引き摺り出したのはいいけど――こっからどうするの?」
「葛霧がなんとかしてくれるって信じてる!」
「信じられても……まだ夜が浅いし――いや、そやけど、やるしかないな。龍の方は私がなんとかしてみる。そやさけ、人魚の方は頼むで」
言うが早いか、葛霧は血液の剣を構えて火の点いた花火のような速度で飛び出していった。残像と風圧を残して。
そして矢のように飛んでいった葛霧は血液の剣を振りかぶり、龍の額に大きな十字を刻んだ――いや、それだけにとどまらない。葛霧は龍の背に着地し、その水面から上に出た身体に次々と切り傷を刻んでいく。
「――――!!」
龍が絶叫と共に身を捩る。身体に纏わりつく葛霧を振り落とそうとしてのバレルロール。蛇の身体を持つ彼の怪異には、よほど似つかわしい惨めな、それでいて残虐さを孕んだ動きだったが――そこのところは葛霧の方が一枚上手だった。
「吸血鬼を舐めてもらっちゃ困るで、極東のマイナー妖怪くん」
なにか極め台詞っぽいことを言いながら、葛霧の姿が消える――消える? どこにいった?
いや、違う――霧になったのだ。吸血鬼の最も基本的なスキルのひとつ、変身能力。蝙蝠や狼などの動物から、自然現象にまで及ぶその変身能力は、ともすれば不死性よりも吸血鬼を最恐の怪異たらしめているのかもしれない。
もんどりを打って回転した龍の胴体に、葛霧はそれでも霧になって纏わり付き、血液の剣と共に実体化しては龍の胴体を捌いていく。
「――――!!」
再度絶叫。
龍は痛みか、あるいは憎悪に喉を震わせ、全身を捩りながら鮮血を溢す。そうしている間にも葛霧は霧化と実体化を繰り返し、龍の身体に次々と新しい傷を刻んでいく。硬く、強靭なはずの鱗をまるでバターでも切るように滅多切りにしていくその姿、まさしく鬼の所業――吸血鬼の所業だ。
龍は纏わりつく霧を振り払おうと空を泳ぐが、それで濃霧は振り払えない。霧となって実体を消しては、隙の生まれた死角に顕現して一撃を加え、そしてまた消える。神出鬼没。一撃離脱のヒット・アンド・アウェー。
「すげぇ! 勝てるんじゃないか、これ!」
と、人魚の群れから百目鬼に守ってもらいながら叫ぶ僕。握った拳に快哉を叫ぶ。
百目鬼はそんな僕の肩に手を置いてしゃがませながら(地味に凄い技術だ)、僕の頭の上で回し蹴りを披露する。肉が拉げ、脊椎かなにかが砕けるような音が頭の後ろから聞こえてくる。なにが起こったのかできるだけ想像しないようにしながら、僕は血を撒き散らしながら悶える龍にできるだけの呪詛を心の中で唱える。
早く死んでくれ。早く死んでくれ。
もちろん、『セーブ&ロード』という異能を持つこと以外にこれといって特殊な力ももたないパンピーである僕がなにを祈ったところで、呪ったところで意味があることなどないのだけど――とはいえ、これはこのまま勝ち切れるぞ、という確信が、僕にはどうしてか抱けなかった。
はて、それがどうしてかというと……。
「いや、空木くん――よく見て」
よく見てと言われても、僕はさっきからよく見ているし、そして実のところ、よく見ていても夜なのであまり見えていないというのが本当のところではあったが――しかし、それでも凝視して、百目鬼がなにを言わんとしているのか察した。
「……傷が、治ってる?」
そう――そうとしか思えない。
葛霧が龍の全身を捌いているというのに、そしてそれは確実にその身体に線状の傷を残しているというのに、それにしては、どうにも出血の量が少ない。いや、少ないというにはあまりにも夥しい量の血が闇夜に舞っているのだけど、それでも出血の量が少ない。葛霧がつけた傷の量と出血の量が一致していないような気がする。
よく見ると。
よくよく見ると、龍の身体に刻まれた切り傷が、みるみる塞がっていくではないか。まるで時間を巻き戻すかのように、すぅっと、その傷がぴったりとくっついて治っていく。
「あいつ、再生能力まで持ってやがるのかよ!」
「湖の主は龍であり大蛇でもあるってことだね。蛇は再生と循環の象徴――再生能力くらい、あっていてもおかしくない」
「いや、余裕でおかしいだろ」
これだけ巨大で、強力な眷属を生み出すこともできて、おまけに再生能力持ち?
どんだけ属性盛ってるなんだよ、お前は吸血鬼か。
なんて苦情を誰に言ったところで意味なんてないので、その不満は呑み込んで――百目鬼に大人しく守られておく。百目鬼も、段々とジリ貧だ。無限に湧き続ける人魚に、さしもの百目鬼も押し込まれつつある。
マズい……。
これは非常によろしくない。
葛霧は、もしかしたらこのまま長時間戦い続ければ龍を殺すことができるかもしれないけれど、その前に百目鬼がもたない。つまり、僕が死ぬ。僕が死んだら時間が巻き戻ってしまうのだ。それでは意味がない。
百目鬼が龍の方に加勢したら龍を殺せるだろうか――だが、百目鬼と葛霧がふたりがかりで龍を相手している間、誰が僕を人魚から守る?
僕は死ねない。
可能不可能の面でもそうだし、可不可の面でも死ねないのだ。
考えろ。
ぼうっと突っ立てるだけじゃないぞ。戦えないなら、せめて頭を回せ。
不死身……不死身の怪異なら、なにか弱点を持っているはずだ。吸血鬼がそうであるように。そうでなければおかしい。そうであってほしい。完全に不死身なだけの怪異なんて、存在していいはずがない。吸血鬼が恐れられたが故に多くの弱点を持たされたように、龍にだって、なにか攻略方法があるべきだ。
なにか龍を殺す方法を……。
「ああぁぁっ!」
鈍い悲鳴が上がった。
視線を向けると、百目鬼が人魚に肩を噛まれていた。百目鬼はなんとかその人魚を地面に叩きつけて、そして拳骨を落としてとどめを刺すが――もう、限界だ。こっちが持たない。
噛みついてきた人魚にとどめを刺す、その一瞬の隙をついて背後から迫る人魚。三つの目の死角――その魔手が百目鬼に届く寸前に、僕が百目鬼の身体を突き飛ばす。突き飛ばすというか、まあ、タックルのように抱き着いて、一緒に地面を転がった。
「ありがと」
短いお礼。
と、同時に、地面に転がった僕らに追い打ちを加えようとした人魚に、百目鬼が足でカウンターを入れる。両手を頭の横について、全身のバネで跳ね上がるようにして、頭と脚を逆さまにしての両足蹴りだった。
いちいち攻撃方法がかっけぇ……。
百目鬼はそのまま宙返りして着地する。そして僕の上に跨るようにして立つ。寝転がっている僕の位置からだと百目鬼のパンツが丸見えだったが、もうそんなことを言っている場合でもなかった。
ジリにして貧。
彼女は、最後まで僕を守ろうとしてくれているのだ。それは、僕との友情がそうさせるのだろうし、僕になにかを期待しているのだとも思う。僕ならなんとかしてくれるだろうという、期待。まったく重いぜ、友達の期待ってやつは。なかなかどうして裏切れるものではない。
僕はこの、誰よりも人間ができた非人間な友達に、応えなければならない。
上体を起こし、百目鬼の腰に抱き着く。尻の少し上あたり、尾骶骨近くに顔を埋めるような格好になってしまったが、こればっかりは本当に狙っていなかった。
「どうして私のお尻に顔を埋めているのかな!?」
「たまたまだ――百目鬼! 跳べ!」
「にゃるほど……っ」
ということで、本日二度目の超跳躍である。
先ほどのように百メートル近く跳躍する必要はなく、そしてその体力が百目鬼にもなく、僕らは地上十メートルほどの高さまで跳び上がり、そして落下を始めた。
「作戦はあるの?」
「ない――ひとまず……葛霧! 着地を手伝ってくれ!」
地面に叩きつけられそうになっていた僕たちふたりを、濃霧が受け止める。霧というよりはわたあめに飛び込んだみたいな感覚だった。
「ナイスキャッチ!」
「どういたしまして」
そのまま葛霧は狼に変身し、僕と百目鬼を背に乗せて走り出す。
黒い毛並みをした、凛麗な狼だった。
狼はおろか馬にだって乗ったことのない僕だけど、なんとか振り落とされないように踏ん張る。僕の運動神経もまだまだ捨てたものではない。
葛霧はそのまま、狼のまま、湖の周りを周遊するように走り始める。あまり湖から離れるわけにはいかないのだ。奴らの狙いが僕らから逸れた瞬間、あの人魚どもが町に押し寄せる。それもそれでゲームオーバー。敗北条件のひとつだ。
だから、湖から付かず離れずの距離を保って、ときに龍を挑発しながら走り続けた。
「百目鬼、肩の傷は大丈夫か?」
「大丈夫……だけどどうするの? このままじゃ人魚が増えていく一方で、対処しきれなくなる。一回やり直す?」
「いや、やり直したところで、それは今日の放課後に戻るだけだ。どうせ龍に対策を練る時間はない。やり直すにしても、なにかひとつでも作戦を試してから死にたい」
こんなことになるなら、安易にセーブなんてしなければよかった。
二個以上前のセーブデータには戻れないのだ。やり直しはどう頑張っても今日の放課後から。折紙を説得して、葛霧を味方につける作業をしていたら、どっちみちなにかする時間なんてない。いや、後悔しても仕方ない。後悔に意味はない。反省はあとでしろ。ここまで僕はベストを尽くしたのだ。ならばこれが最善だ。最悪に近い最善だ。これまでのことじゃなくて、これからのことを考えろ――考えろ、考えろ、考えろ。
どうやって龍を殺す?
「葛霧、このまま深夜まで逃げ続けることはできるか?」
「それはさすがにできやん!」
狼が吠える。
そうか……それはできないか。まあ、人魚も数を増やしている。増やし続けている。このままではいつか囲まれてしまうだろう。深夜まであと約五時間。そんなに長時間耐えるのは明らかに無理だ。
やっぱり、葛霧が本調子でないまま龍を殺すしかない。
龍……あるいは、蛇。
龍を殺す方法。
蛇を殺す方法。
蛇……?
――たしか、三竦みっていう概念があったよな?
「百目鬼!」
「はい!」
「三竦みって、蛇と蛙と何の三竦みだっけ?」
「三竦み? えっと……本来は百足だけど、日本では蛞蝓ってことになってる」
と、僕の後ろで狼に跨った百目鬼が、僕の腰に抱き着きながらそんなことを教えてくれる――いや、あの……今、真面目なシーンなんで、胸を押しつけて僕を惑わせるのやめてください。
じゃなくて。
蛞蝓……蛞蝓か。
そうだった。そういえばそうだった。『NARUTO』とかでも登場する有名な設定だ。
蛇は蛙を丸飲みにし、蛙は蛞蝓を食べ、蛞蝓は粘液で蛇を溶かす。
グーとチョキとパーのような関係――三竦み。
確か虫の三竦みみたいな話だったと思うけど、そうやって考えると虫が一匹もいないな……全部虫偏だけど、蛇は爬虫類で蛙は両生類で蛞蝓は貝類だ。蛞蝓は貝類というのが、この話のトリビアポイントである。
いや、今はそんな話はどうでもいい。
龍を殺す方法――その光明が見えた気がする。気がするだけかもしれないが。
「葛霧……お前の変身能力って、蛞蝓にも変身できるのか?」
「できやんでもないけど、本当にそれでいけるん?」
「駄目だったら、そのときはもう一回やり直すだけだ」
「……わかった。下ろすで、ふたりとも」
葛霧が足を止め、そして、その姿が狼から再び人に戻る。
そして逃げ足を止めた僕たちに、人魚と龍が追従してきた。龍から迸る、大気すら歪めるほどに濃密な殺意。そして人形のように無感情で無感動で無表情な人魚。そのコントラスト。
「一騎打ちや――サヨ、他の人魚は頼んだで」
葛霧が龍の前に立ち塞がる。まるで僕らを庇うように。
そして、互いに睨み合う――牽制の時間が長く続いた。音に聞こえそうな沈黙が、しばし湖畔を支配する。
なんとなく『刹那の見斬り』を思い出した。
そういう雰囲気だった。
それから、一瞬――龍が、動いた。
「――っ!」
バッと、目の前で赤い華が咲くのを僕は見た。
大きく開けた龍の顎、その中に、葛霧が丸飲みされてしまったのだ――いや、丸飲みという表現も正しくない。龍が頬張ったのは、丸ごとではなかった。正確には、龍の顎から漏れた両手足、前腕と下腿が千切れて、夜の闇の中に虚しく取り残された。
ボトリ、と手足が落ちる。僕の大好きなグロテスクシーンだ。
「葛霧ちゃん!」
慌てて救出に動こうとする百目鬼の腕を僕が掴む。
葛霧が食われた。
一見事態は最悪にある――だが……だが……。
「っ!」
葛霧を飲み込んだ龍が、身体を悶える。
なにかに苦しんでいるような――まるで、ミステリードラマで毒を飲まされた被害者のような動き。細長い胴体を大きく唸らせ、暴れる。湖に立つ波と飛沫がこちらまでかかってくるが、しかし、気にしている暇はなかった。
やがて、龍の顎の下――まさに逆鱗のあたりが、グチュリと崩れる。
溶けているのだ、内側から。
異様な腐臭と白煙を出しながら、龍の喉が腐っていく。
龍は悶えに悶え、苦しみながら暴れていた。
狂乱したように踊り狂い、自らの身体を何度も何度も湖岸に叩きつける。まるで、中に潜んだ悪い虫を追い払おうとしているかのようだった。だが、それでも苦しみは癒えないのか、龍はとうとう湖岸に横たわり、口を開いて舌を転び出した。
死んだ――ように見えた。
そして、その腐った喉が内側から膨らみ、血肉をぶち撒けながら切り開かれた。日本では、龍の体内から美しい姫や宝物が出てくるタイプの民話は珍しくもないが、このとき龍の喉から出てきたのは、世にも珍しい西洋の鬼――吸血鬼の葛霧あにめだった。
「葛霧……」
「蛞蝓が弱点で合ってたみたいやね。さすが、リンネ」
言いながら、葛霧は横たわる龍の傍らに立って、血液の剣を掲げた。勝鬨を上げているようにも見えたけど、それはとどめを刺すために振りかぶっていただけにすぎないらしい――ストン、と、まるで簡単に、葛霧は龍の首を寸断した。
その瞬間、周囲にわらわらといた人魚が、溶けて消えていった。ドロリと溶けて、サラリと消えていった。夢幻のごとくだった。
死んだのだ――龍が、死んだのだ。
その理解が、十秒ほどして僕の脳に追いついた。
勝った……勝ったぞ。龍を殺した。龍を殺した。この人魚伝説から始まった一連の怪異譚が、やっと解決に至ったのだ。長かった。何度も死んだ。だけどその甲斐あって、僕らの物語は、やっとハッピーエンドに至ったのだ。
「空木くん、やったね」
「やった……うん、やった、のか? なんか手応えがないというか……まあ、直接戦ってるわけでもない僕が手応えを感じるのも逆におかしいんだが、でも、なんと言うか……いや、うん、やったな」
「うん。やったんだよ。空木くんの手柄」
「僕の手柄ではないだろ。そこまで傲慢じゃねぇわ。普通に葛霧の手柄だろ」
葛霧に話を振ると、彼女は大げさに肩を竦めて答えた。
欧米みたいな反応だった――いや、せめて西洋みたいな反応しろよ。
「手柄とかどうでもええよ――それよりリンネ、セーブしやんでええの?」
「セーブ?」
ああ、確かにそうだ。今、ボス戦が終わったのだ。
セーブしよう。
――と、思う暇もなかった。
葛霧の姿が掻き消えた。どういうことかというと……どういうことだ? わからない。わからないわからないわからない。なにもわからない。わからないが、わからないなりに、だが、推理することはできる。おそらくにはなるが、たぶん、葛霧がいたはずの場所に突き立った巨大な蛇の尾が無関係ではないと思う。
思考がままならないまま、本能の随に、僕はその尾の主を見上げる。
そこに浮かぶ、闇夜に浮かぶ、赤いふたつの双眸。
ごくりと喉を鳴らす。
こうして明確に答えが提示されたのに、僕はしばらくその光景が信じられなかった。
夢かと思うことは、だから、やっぱりなかったのだけど。
だけど、信じたくはなかった。
だが、受け入れなくてはならない。
現実を誰よりも現実として、そして非現実として受け止められる人間としての責務として、事実を事実のまま咀嚼しなければならない。
夜の闇の中に浮かび上がる、ひょろりと長い蛇のような影。
ふたつの赤光。
月光を反射してギョロリと煌めく、龍鱗。
――二匹目の龍が、雄たけびを轟かせる。
葛霧は今の一撃で五体がバラバラになった。
血と肉と脂の匂いが、夜の湖畔に充満する。
葛霧が不死身の怪異であることは知っているが、知っていても、その『肉塊』には、もはや彼女の面影など残っていない。死んだ。葛霧が死んだ。生々しく死んだ。いっそ生々しさもないくらい、非現実的なまでにグロテスクに。
頭の奥がパチパチと火花を散らしているようで、ロクに思考もできない。
絶望が、心を締め付ける。




