表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
239/255

第199話:火の山と、消えた足音


■Scene1:鹿児島中央駅、噴煙の空へ


長崎から九州新幹線で南下し、

(駅弁を食べながら…)凛奈は鹿児島中央駅に到着した。

ホームに降りると、遠くに桜島の噴煙がうっすらと見えた。


凛奈(心の声):

「火山の煙って、不思議ね。

動いてるのに、まるで“止まってる時間”みたい」


駅構内では、さつま揚げや黒豚角煮まんなど、鹿児島名物が賑わいを見せていた。


■Scene2:観光と、静かな違和感


午後、凛奈は桜島フェリーで島へ渡る。

フェリーの中ではしろくまアイスを食べながら、

火山の山肌を眺めていた。


「………自然は美しい。でも、美しいものが一番、怖い時もある」


港から徒歩で湯之平展望所へ。

観光客の少ない道を歩いていると、観光案内所の職員が声をかけてくる。


職員:「あの……もしかして、朴凛奈さんですか?」

凛奈:「はい。何かあったんですか?」

職員:「実は昨日、地元の男性登山者が行方不明になりまして……今日の午後、火山岩の隙間から“靴”だけが見つかったんです」


■Scene3:警察との現地調査


連絡を受けて駆けつけたのは、鹿児島県警・桜島分署の巡査部長・川崎(かわさき)達也(たつや)。38歳警部

冷静で寡黙な警官だったが、凛奈を一目見て、ほんの少し眉を上げた。


川崎:「TVで何度か。……もし良ければ、意見を聞かせてください」

凛奈:「その男性、最近“地元のキムチ屋”で買い物をしてませんか?」


警察関係者は一斉に顔を見合わせた。


川崎:「……買ってました。“桜島大根のキムチ”を常連で」

凛奈:「そのキムチ、今も手元にありますか?」


■Scene4:キムチの“熱”と、脳の記憶


少し離れたところで… 1人で座り込み

桜島大根キムチのパッケージを開けた凛奈は、

その“香り”と“味”のバランスに、鋭く舌を研ぎ澄ませた。


(独特の辛味。そして、地熱由来のミネラルが混じる味……

熱を持った記憶が、舌の奥で“過去”を呼び起こす)


キムチを一口食べた瞬間、凛奈の意識は沈み――


……男性登山者の目線が浮かんだ。

手帳を持ち、岩場で誰かと争っていた。

相手は――顔を隠していたが、知り合いだった。


そして聞こえたのは、

「お前のせいで、俺の会社が潰れたんだ……!」という叫び。


■Scene5:登山者の過去と、犯人の怒り


登山者の名は児島こじま 修司しゅうじ

数年前まで鹿児島市内で小さな観光案内会社を経営していたが、地元の大手観光会社とのトラブルで倒産していた。


争っていたのは、その大手の営業元社員。

過去の不正を児島に告発され、失職していた。


凛奈:「“熱い怒り”は、火山のように噴き出す。

だけど、そこに“記憶”の味が重なると――人は迷ってしまうの」


■Scene6:夜の鹿児島市、締めの一口


夜、事件は解決し、凛奈は鹿児島市街地の天文館むじゃきで

再び“しろくまアイス”を食べながら、そっと呟いた。


凛奈(心の声):

「あの味は、火山の熱と似てた。

激しくて、痛くて、でも忘れられない。

……“真実”って、そういうものなのかもしれない」


手帳にはこう書かれていた。


『熱で記憶が消えることはない。

それは、“味”として心に残り、再び現れる。

……その時、また誰かのために、私は立ち上がる』



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ見逃さないようブックマークを!


皆さまの応援がある限り、キムチ探偵の物語は、まだまだ続いていきます。

感想・レビューも大歓迎です!一言でも励みになります


それでは、また次の事件でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ