7
「「「「「登場! グリュンクスト!」」」」」
純白の天使の姿、体には藍色に光る線が広がるその姿はまるで神々しいものである。
見るものすべてが天使が現れたと言うだろう。
「このグリュンクストは5人の想像力を使用するんです!」
「なので通常の5倍の力を出せちゃうんだから!」
「そしてエネルギー消費も5倍や!」
「なのでさっさとケリをつけちまうっすよ!」
「創像機から逃げて眠りについてた想造機さんよ! お前にはボスの風格がなさすぎたんだよ!」
『ギンッ』そんな音が聞こえたかと思うと青い光がグリュンクストを包む。
「ナンダ! ナンナノダッ!」
「それの答えはこうだっ!」
グリュンクストを包んでいた光はリアビマスターめがけて飛んでいく。
その光はリアビマスターに当たるとリアビマスターをとらえて動けなくする。
「ウガギカギキハァ!」
「これですべて終わりだぁぁぁぁぁぁ!」
空中に浮かぶグリュンクストは藍色に光る剣を召喚する。
「フォルコンメンンンンンンンンンンンンン!」
その言葉とともにリアビマスターめがけて落下していく。
そして剣の光がさらに増す。
「ヘリッヒカイトォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」
剣から出た光がリアビマスターを真っ二つとする。
リアビマスターは叫びをあげることもなく左右にそれぞれ倒れる。
「輝きに包まれて散――あ、だめ、エネルギー切れ……」
決め台詞を言いきる前に力を使い果たしてしまい、グリュンクストはその場から消えた。
そしてグリュンクストのいた場所には倒れる正宗と4人の契約者達がいた。
「終わったのじゃろうか?」
窯洒があたりを見渡す。
「そのようじゃ、今上から連絡が入った。リアビが消滅したようじゃ」
上から届いた通信を窯洒にも伝える。
「ふっ。結局は君か……」
そう言って4人の女性に心配されている正宗を見て冴止は笑った。