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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
最終章 なにもかわらない
108/110

6

「ここが最奥?」

「どういうことだ、リアビの姿なんてどこにも……」


『シュルルル』そんな音が聞こえると近くにいたノワールブフが何かにとらわれる。


「なっなんだっ!?」

「ま、正宗さんあれです!」

「あれ? なんだあれは!」


ノワールブフを捕まえていたもの。

それはリアビの殻をかぶった巨大なロボットだった。

二足歩行のリアビが触手を伸ばしているようなそのさまは生々しいものだった。


「何なんだあれは!? 生々しくおぞましい――じゃない! ガリダーランス!」


正宗が出現させたガリダーランスを鞭のように使いノワールブフを捕まえていた触手を切り落とす。


「くっ、すまない」

「助かったでやんす」


ノワールブフはリアビの皮をかぶったロボットから離れる。


「あれは何なのだ? おぞましく呪われたようだ」

「あんな兵器が作られたなんて聞いたことないですよ」

「何なんだ……!?」


なにもわからないで悩んでいると、巨大なロボットは触手の先からリアビを数匹生み出していた。


「リアビを生み出している!?」

「つまりこいつが女王!?」

「ロボットが女王? 一体どういう……」

「オロカナルモノドモヨ」

「!?」


突如と部屋の中に広がる声。

その声の主は考えるまでもなかった。

目の前の女王からである。


「フフフ、ワレハ想造機リアビマスター。リアビノカラダニキセイシセカイヲテニイレルモノ」

「そ、想造機!?」

「ああ、頭の中に創像機じゃなく教えてもらった想造機という言葉が広がってくる」

「しかし、想造機なんてもう伝説の代物で――」

「グウゼンノコトダ。ワレガコノトキニメザメルヨウニナッテイタノダ」


そう言うとリアビマスターは話を続ける。


「カコニ創像機トタタカッタワレハ創像機ノパイロットガシニ、ワレガテンヲトレルジダイマデネムリニツクタメニネムッテイタ。キサマラガイタコトハソウテイガイダガナ」

「なるほど。貴様は運が悪かったのだ」

「おれ達がいる時代に目覚めたんだからな!」

「フフフ。ソレハドウカナ――カカレ!」


周りにいたリアビが二機にいっせいにかかってくる。


「ノワールラム!」


ノワールブフの手には黒い剣が現れる。


「切り裂かせていただく!」


その剣は黒いオーラをまとい、そのオーラの衝撃も合わさりリアビはバッサバッサと倒されていく。


「ガリダーランス! まとめて全員倒してやる! 鞭のように動かしながらアインドゥッツェントシュトーセン!」


連続突きを鞭のように扱いながらするという荒業である。

それにより周囲にいたリアビ達は姿を消していく。


「クソッ! ワレノショクシュデシヌガイイ!」


触手の巨大な攻撃が二機を襲う。

さすがは想造機といったところでその過激な動きには二機も対応しきれてはいない。


「くっ!」

「ここでチェンジっす!」


その言葉とともに、ズィルバーリッターはバリッターへと変わる。


「「バリッターシールド! エナジーフィールドモード!」」


それによりバリッターとノワールブフはエネルギーのシールドに包まれる。


「これはいつまでもつかわからないっすね――」

「こういうときには心を1つにするって言うお約束があるんじゃないか?」

「それってそういう言葉で言っていいもんなんすかね?」

「ええんやないの? うちらの心を一つにするんやろ?」

「……今も一つだから……ここにみんなでいるんじゃ」

「いいんですよ、そんなの! 1つにしましょう!」

「ああっ!」


そう言って五人は目をつむる。

するとバリッダーは光だし上へと舞って飛んでいく。

エネルギーのシールドに残ったノワールブフを置いて。


「これは、これは――主役とサブキャラの違いというやつかな?」

「サブキャラは主役を助けるおいしいキャラであるでやんすよ」

「そうだな……」


そう言うとノワールブフはシールドから飛び出す。


「こういう場合のお約束を壊させないためにもやつの邪魔をせんとな!」


そう言ってリアビマスターへと駆け出す。


「おーい! 大丈夫――なんじゃいあの巨大なやつは!」

「戦闘中ということは敵じゃろ! 加勢するわい!」


奥から走ってきたゴッド隊もノワールブフの加勢を始める。

それによりリアビマスターは正宗達に攻撃をすることができない。


「「「「「心を一つにっ!」」」」」


そして光が消える。


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