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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
最終章 なにもかわらない
107/110

5

「君達! 4つの形態に変形できる君達は頼りになる。ここは我々に任せ――」


冴止の創像機からスピーカーのように声が響く。

その響く声はビーストヴレイヴにも聞こえている。

だがしかし……


「任せられる買いボゲェ! 往くんや正宗君! ぶち殺したれぇえええ!」


鞘歌の怒りのボルテージは上がっていた。

それを止められるものはいない。


「仇打ちはいけないって言うけど――本能でしか動いて無さそうなやつにならかまわない気がするな!」

「なんか悪もんのセリフ見たいっすね――」

「んなこと知ったことやないねん! さっさと往くで! ビーストスピードや!」

「OK。ビーストスピード!」


その掛け声とともにビーストヴレイヴの動きは通常の倍の速さとなる。


「ほぉ」


それを見て冴止はクスリと笑う。


「どうしたでやんす?」

「早いなと思ってな。君の生み出したノワールブフとはまた違ったものだ」


目の前で目には見えないような速さで動くビーストヴレイヴを見て、思ったことをそのまま口にした。


「リアビも高速で動く彼らを重要な敵として認識したようだ。どうやら先ほどまで戦闘していた我々を気にしてもいないようだ」


巨大リアビは巨大な脚を使い、ビーストヴレイヴを狙っている。

ノワールブフには目もくれずに必死に応戦しているのが見える。


「あのままなら勝ちも負けもなく時間が過ぎるだけ――ならば?」

「わかったっす! ノワールディアグノスティックでやんす!」

「その通り。今ならその隙がある」


その宣言とともにノワールブフの目が光、巨大リアビの観察を始める。

そして一点に光が集中する。


「診断結果が出たよ。君の弱い部分はそこだよ、リアビ君」


すると背中から巨大なバズーカを出現させる。

そして光が集中している所に狙いをつける。


「君達! 少し避けたまえ! 仇打ちの手伝いをしてあげよう!」


その声に反応してビーストヴレイヴは巨大リアビから離れる。


「エネルギー充電完了っす!」

「ノワールブリゼ! 滅びて散れっ!」


バズーカからは強大な黒いビームが発射される。

光が集中していた左足の付け根にそのビームが命中する。


「ウギュアァァァァァアアァァ!」


いた身もだえ巨大リアビは苦しみ出し動きを止める。


「パワー型はスピード型と手を組んでこそだな」

「おおっ、これはいけるんやないか正宗君!」

「よし! 必殺の! ビーストブレイクロー!」


その攻撃は左足の付け根から右足の付け根までを貫通した。

巨大リアビはその攻撃に耐えきれずに倒れた。


「ふっ、どうやらこいつ以外には巨大なやつはいないようだな」

「それはよかった――」

「うおっしゃぁ、やったったで! ほな阿利洒ちゃんにチェンジや!」


勝利してスッキリした鞘歌は阿利洒と交代する。

するとズィルバーリッターに姿を変える。


「ふっ、来たわ! 私の時間がね!」

「あれ、阿利洒ちゃんやんな?」

「その通りよ!」

「なんか車の運転すると性格が変わるみたいな……」

「気にしないで進むわよ!」

「はっ、はい……」


そう言われた一同は女王がいるであろう奥へ向かって進む。


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