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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
最終章 なにもかわらない
105/110

3

「おうおう、やってるやってる……」


目の前でコットとアストが普通のリアビとの戦闘を開始していた。

巣穴の入り口からはすでに出てくるリアビの姿も見られない。


「今のメインは薺ちゃんやでぇ。一発撃って燃やしたらどうなんや?」

「オッポーガンで燃やすとコットとアストにも被害が出る可能性がありますから」


現在の創像機はゴットフィーアとなっている。

そのため操縦席は青い空間でありメインである正宗と薺が前方におり、後方に三人が立っている状態となっている。


「ここはソーリューアンゲルルーテで入口までひとっ飛びしてしまいましょう」

「創像機召喚した時に頭に入ってきた情報によると釣り竿みたいなもんっすよね」

「ぴょーんって行けるんやな。宙に浮く感じでもいけるんやな」


後方にいる鞘歌はぶんぶんと釣り竿を振るような動作をしている。

それを見て薺はグッとサムズアップする。


「穴の中へ一機に突っ込むのにはちょうどいいと思う。それで行こう」

「ところで隣のあの創像機はどうやって行く気なんすかね?」

「この大群をよけて穴に行くには――飛んだりするんやろか?」

「あの穴に入るなら低空で飛ばないと無理そうですよ?」


ゴットフィーアの隣にずんと立っている黒い大牛の様な創像機。

冴止達の機体だがずんと動く気配もない。


「カッコいいっすけど、重量パワー系って感じっすし」


そうしているとその創像機は背中から何かを取り出す。


「んん?」

「あれって――」

「パチンコっすか!?」

「……ユニーク」


そうするとその創像機は近くにいるゴッドをパチンコに設置していく。


「ちょ、チョイまってや。まさか!? 窯洒が乗ってるんやけどそれ!」

「えっ、えっ?」

「自分を飛ばすと思ったのに――」

「まさかゴッドを!?」


そう思った瞬間、ゴッドは空を飛び――穴に入って消えていった。

それを見て残っていた刹徳、その他二人の乗るゴッドは少し離れようとするがすぐにつかまれどんどんと穴へと送られていく。


「ぜ、全員うまく行ったけど……」

「窯洒は無事なんか!? 大事な弟なんやけど!」

「さ、冴止に接触するぞ!」


ゴッドフィーアは移動し、冴止達の隣に向かい、創像機の肩に手を置く。


「ちょっと待て、何で飛ばしたんだ!?」

「接触通信か。なかなか通だな」

「それより!」

「空を飛べないものがあそこまで行ける光景が見えなかったのでな」


そう言うと自分をパチンコにセットし始める。


「手を放してくれたまえ。君たちも早くきたまえ」


そう言うとゴットフィーアの手をはねのける。

そして――飛んで行った!


「……追う?」

「追うしかないだろうね……」


そして正宗達も後を追った。


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