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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
最終章 なにもかわらない
104/110

2

あれから時間がたち次の日となった。

決戦本番となった。

コット・アストの国家2代主力魔学機と少数量産のゴッドが平原の前に並んでいる。

その光景は見る人が見れば素晴らしいものであり、見る人が見れば恐ろしい光景である。

そのはるか後方に正宗と冴止はいた。


「コットとアストが露払いをして、ゴッドとおれ達創像機が突撃か」

「我々の所属する国の兵器は露払いだけとはな」

「不服か?」

「いや、われわれが活躍できればそれで結構!」

「そう言うと思ってたよ」


そう言っていると目の前のコットとアストの大群が動き出す。

ドシドシと魔学機が歩いていく様は凄味を感じるものである。

ドシドシという音が響き渡り、気がつくと残ったのはゴッドだけであった。


「ははっ、早いものだもう2機のゴッドだけだ」

「開始の合図が来れば出撃――さて、そろそろ我々のパートナーのところに戻ろうではないか」

「あっちはあっちで女子で喋ってたみたいだけど」

「なにを話していたか知りたいか?」

「女子だけの話。知りたくもないね!」

「フッ」


軽く笑うと冴止はその場を後にして往った。

それを見ながら正宗もその場を後にして往った。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「あっ、先輩。話は終わったんすか?」

「そっちも話が終わったようで」

「カノットちゃんはもう帰りましたよ」


そう言って走りかけていくカノットを薺と鞘歌が指をさす。


「そうか――」

「なに話してたか知りたくないん?」

「……変なこと……いってたかも?」

「気にしない、気にしない」


フッと笑いながら正宗は大群が歩行していった方向を見る。

阿利洒と鞘歌はそれを見てクスッと笑う。


「おれ達はこれから決戦に行くんだ。そんなもん聞いてる暇ないね!」

「あー女の子の秘密の会話をそんなもんやって!」

「酷い人ですねー」

「……ダメダメ」

「男って肩身が狭いんだねぇ~」

「せ、先輩らしくていいっすよ!」


泣いたまねをして屈んでいる正宗を鞘歌が慰める。

それを見て3人はクスクスと笑っている。

すると携帯電話が鳴りだす。


「おやおや、リアビとの戦闘が始まったみたいやな」

「いよいよってことですね――」

「……戦が……始まる」

「燃えて来るっすよぉ~」


4人はそう言うと円になり手を重ねる。

その円は一部が開いており、人が1人はいれるようになっている。

そこに向かって正宗は近づき手を入れる。

そして全員の手が重なる。


「行くか!」

「「「「創像機――」」」」

「召喚!」

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