ディック視点③
1ヶ月ぶりです。来海です。ディック編最終話です。
<バタンッ>
「……フッフフッァアッハッハッハッ!!」
俺はドア閉めてから笑いが止まらなくなり、ベットに飛び込んだ。
「ハッハッ………ハァ」
…こんなに笑ったのはいつぶりだろうか。
笑いが収まってからふと俺はそんな風に思って、ここ最近は見かけだけの笑みしか浮かべてなかったことに気が付いた。その事に思わず苦笑してから俺に久しぶりの笑いを与えてくれた、先程まで一緒にいた初めての友のことを思い出した。
「…友達かぁ」
”友達”。その言葉を言うだけで、心が暖かくなるような気がしてくる。そして、気付かぬうちに俺は自然に笑みを浮かべていた。生まれて初めて出来た友達は、俺の地位をあまり重要とせず接してくれる。そんな奴いると思ったなかったから、俺はずっと俺の中身を見ず”王子”という外側しか見ない奴らとずっと付き合ってくんだと思っていた。こんな風に誰かと仲良くなれて嬉しい気持ちになれるなんて思ってもいなかった。
「フィル………面白い奴だったなぁ」
名前を呼んで、さっきまで会っていた友の姿を思い浮かべる。まだ2歳という小さな体でスラスラと話し、しっかりとした礼儀作法もあり(それを褒めたらなぜかフィルは笑いながら凄く遠い目をしていたが)、まるで大人と話しているようだったが、友達になった後に発覚した凄くお菓子が好きなところは年齢通りで、ちぐはぐとした印象がある不思議な友のことを……。
そういえば、まだ1週間は王都にいるんだよな…
数日は王都に滞在することを、彼の母であり俺にとっては叔母にあたるマロル夫人が言っていたことを思い出した。
「…明日行ってみるか」
そう考えるとまた心の中から暖かい気持ちが溢れてくる。
明日、家に会いに行ったら、あの賢い友人はどんな反応をするだろうか?
そう思って俺は目を閉じた。
無事、ディック編終わりました。お話はまだまだ続きますが、引き続き応援よろしくお願いしまーす(・∀・)
cufurinn様、感想ありがとうございました。私も学生ということもあり、感想に対しても反応が遅くなってしまいました。ですがとても書く糧になってます。これからも応援よろしくお願いします!
次はディック達家族の説明を書こうと思います。
2月8日にフィルと区別を付けるため、海の一人称をすべて『俺』から『おれ』に変更しました。




