ここまでのあらすじ
第九章までのあらすじです。続けて読み進めている方には不要ですので読み飛ばしてください。
日本からの転生者、レバルトの魔力はゼロである。
魔力がないことで、無双どころか最弱と言って良いほどド底辺をはいつくばる彼には、俺TSUEEEなど夢のまた夢。
ある日レバルトは友人のフォルスに誘われて娯楽施設であるダンジョンへと遊びに行く。
同行していたエンジの軽率な行動とラーラの不注意により未整備区画に迷い込んでしまい、帰還する手段もなく本来の危険なダンジョン探索を強いられる。
幾度も危ない目にあいながらも、途中で合流したチートな女アヤのおかげでレバルトたちは無事ダンジョンを脱出することに成功する。
レバルトがダンジョンでの遭難経験を執筆したところ、意外なことにそこそこ好評を得て本が売れてしまう。
出版社の受賞式に出席するため護衛と共に学都へ行くことになったレバルトは、いつの間にか勝手について来たティアやルイと共に道中や学都でいくつものトラブルに遭い、あげくの果てに宿泊していたホテルの火事に巻き込まれる。
さらなるトラブルを避けるため仕方なくティアの知人であるダンディなおじ様の家へと滞在し、無事受賞式を終えたレバルトは学都からの帰路に護衛の裏切りにあい、本の印税を含めた貯金をすべて奪われてしまう。
蓄えをすべて失ったレバルトは糊口を凌ぐために仕事を探している時、同居人の都合でしばらく行き場を失った奴隷の少女パルノに出会い、成り行きでしばらく彼女を自宅へ泊めることになる。
同じくどさくさ紛れに泊まり込むことになったティアが幽霊騒ぎを起こし、ラーラやエンジを巻き込んで捜索に乗り出した結果レバルトの個人端末を依り代に月明かりの一族ローザが取り憑くことになった。
その後もパルノの宿探しは難航し、時間が流れていった結果時間切れでパルノは忘れ物を残して自宅へ戻っていった。
忘れ物をレバルトが届けに行くと、そこでパルノの同居人とその母親に遭遇。レバルトたちを空き巣と勘違いした母親に魔法で攻撃されるも、ローザがそれをはね返した結果相手は昏倒。騒ぎになったあげくパルノは奴隷認定を剥奪されてしまう。
妹ニナと弟クレスの頼みで大人気スポーツ『フィールズ』の大会に出場することになったレバルトは欠員を補うためティア、ラーラ、エンジ、パルノを引っ張り込んで大会に臨む。
予選を突破したレバルトのチームは学生時代から犬猿の仲であるバルテオットのチームと戦う事になるが、相手の卑怯な妨害をも撥ねのけて勝利し見事準決勝までコマを進める。
しかし準決勝で正体を隠したアヤやフォルスのいるチームと戦い、奮戦するも力及ばず敗退してしまう。
フィールズ大会の賞品として二泊三日の旅行をゲットしたレバルト一行は海の見えるリゾート地へと列車で向かう。
水着姿の女性陣に囲まれて海を堪能するレバルト。貝殻拾いの最中にネコと呼ばれる猛獣の子供と遭遇し、何故か懐かれてしまう。
親ネコが息絶え、とても野生で生きていけそうにない子ネコを見捨てることもできず、レバルトは家へ連れ帰って飼うことにした。
迷惑をかけたお詫びにとアルメさんから食事に誘われたレバルト。
地下階のレストランで食事をしていると突然爆発音が響く。魔法が使えなくなり、魔法の灯りも消えた店内は暗闇に包まれて大混乱となる。
夏祭りではレストランの時と同じように魔力消失が発生し、その騒ぎが収まった後にルイが桜色の破片を見つけてきた。
ルイが見つけた桜色の破片を疑似中核とアヤは呼び、それを悪用する邪教の存在をレバルトに伝えてきた。
帰宅したレバルトの家に娘が行方不明になったと顔見知りの母親が駆け込んでくる。女の子を探して自然公園へ向かったレバルトたちは怪しい一団を見つけ、その隠れ家から女の子を救出するが、脱出時に敵が持ち出した疑似中核により魔力の暴走が発生。隠れ家もろとも怪しい一団は壊滅する。
レバルトのもとへ出版社主催の新人賞選考委員だったシュレイダーから招待状が届く。招待を受けて再び学都を訪ねたレバルトは街中でクローディットという名の電波シスターに出会い奇妙な忠告を受ける。
レバルトたちはシュレイダーの屋敷で歓待を受けていたが、突然相手がそれまでの友好的な態度から一変する。シュレイダーの手によって疑似中核による魔力消失を意図的に起こされ、レバルトたちは全員捕らえられてしまう。
意外な協力者のおかげで脱出の足がかりを得たレバルトたちだが、あともう少しというところでシュレイダーに見つかり、窮地に陥ったところへクローディットが割って入る。レバルトの勘、そしてクローディットとティアの活躍によりなんとか勝利するものの、その時にはシュレイダーは姿を消していた。
ゴミ処理場の異変調査を請け負ったレバルトは元奴隷少女のパルノと一緒に地下の怪しげな施設を発見する。クローディットを加えた三人で施設を探索すると、そこで見つけたのは疑似中核。敵に見つかり戦闘に突入するもなんとか勝利をおさめたところへ姿を現したのはまさかのフォルスだった。
あまりにも都合の良すぎる登場やいくつかの出来事から、次第にレバルトはフィルスに対して疑念を抱くようになっていた。