プロローグ
私の中の新たな世界でした。夢と希望とその先にある現実と絶望。それをまた超えた先に見えるさらに大きな夢と希望。結局その繰り返しなのかなって。
今回そんな世界の描写にチャレンジしました。
新しい法律が施行された…『婚姻・育児促進法』
人口減少を憂いた政府が苦肉の策で打ち出した、少し変わったこの法律
ある特定の……結婚し、子供を産み育てる夫婦には、出産・育児にかかる費用の一切を国が面倒を見ようというもの。
子は国の宝、国の礎との考えから、状況により不妊治療はもとより、
子ができた場合は、衣・食・医療・教育全てにわたって、すべてが無償で行われ、
必要な資金は法に則って申請さえすれば、適確性の審査を経て支給される。
例えば、子供の情緒教育と称すれば、映画鑑賞、遊園地、動植物園、水族館、
美術館や博物館などの費用も負担されるというのだから面白い。
ただ、これには三つの厳格なルールが存在した。
結婚時に、この申請の要件事項としてふたりの遺伝子情報の提供がある。
これは、生まれた子が正式に二人の子であるかどうかを証明するためとされた。
もう一つは厳格な費用の使途と養育状態の報告である。
これは、税金の使用とその対象となる子が大切に育てられているかを、ある意味監視されている
とも言える。
そして最後の項目、育児記録の提出である。毎日の様子を成長記録として写真とデータで提出するのであるが、これが最大の問題であるとも言われていた。
ただ、この三つをクリアさえすれば、不自由のない夢のような生活が送れるのもまた
事実である。
この物語は、このような『結婚・育児促進法』が施行されて20数年を経た時代のお話。
プロローグ、興味を持ってもらえたならありがたいです。何だこれって思われたならせめてもう一話。
本編のさわりだけでも見てもらえませんか?
第1話でまた会えますように




