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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風本戦編
36/37

第三十六話 捜索

全員先生についていく形で捜索を始めた。


湯守座班

湯守座佐久信、三鈴一、雨正光、地之田石夢


八重桜班

八重桜奈緒、上上曽乃美、赤城玲舞、浅野九九


川原班

川原俊、闇間癪人、花宗炎、黒龍冬至


無神無人班

無神無人、東西落陽


この四班が雷風を徹底的に探し続ける。


躑躅森泰斗と加蔵想太は、このまま清水寺で待機している…。


この搜索は、とあるゴールに向かって行っている。四班はそれぞれ全くの別ルートを動きながら、最終的にゴールである建仁寺へと到着するというものだ。

無神無人先生によると、建仁寺に「風神雷神図屏風」というものが保管されてあり、それが雷風にとっての「バフアイテム」なのだそうだ。具体的にどのような強化を得られるのかは分からないが、あれ以上強くなられたら困る……

怒霆いかずち…あれほどの破壊力を持つ技を何個も持っていたら…?

そして強化された雷風は、あれ以上の破壊力を連発できる可能性もある…

そうなるとまずい、無神無人先生と同等のレベルの化け物と戦うわけだ…冷静に考えてとんでもない。


〜湯守座班〜


「湯守座先生、我々はどこへ?」

三鈴が言う。


「一旦我々は南へ行く。そこから建仁寺に向かう。」


「もう霊はいないんでしょうね?ましては祟なんかいたら、、、たまったもんじゃないですよ、」  

地之田先輩が言う。


「………祟は無神無人先生が殲滅してくださったはずだ。ここからは、本当の搜索となる。」


〜八重桜班〜


「先生……私たち、死なないですよねぇ、…?」


「死なないわよ浅野ちゃん。大丈夫。」


「でもさ…無神無人先生でさえ押されてるんだろ、?そんな相手かないっこないって、」

上上が珍しく絶望する


「……あの時、無神無人先生は若干油断してた。本気出せばいけるわよ。」


〜川原班〜


「えぇ〜と…僕トんだんだけど………えぇ〜、どうすればいい、??」

川原先生が弱々しく言う。


「…知りませんよ……トぶほど使ったんですか?霊媒力」

黒龍が聞く


「黒龍くん、多分川原先生には記憶なんかないよ。そこの思考だけ切り抜かれてる。」

花宗が言う。


「なるほど……」


〜無神無人班〜


「………。」


「………。」


こちらはただただ気まずそうな雰囲気だった。無神無人と東西は仲が悪い訳では無いが、よく話すような仲でもない。



〜加蔵、躑躅森(待機場)〜


ベシッ


「……加蔵、まだ起きねぇのかよ…。呼吸はしてんだよな、寝てんのか…?死んではないっぽいんだが……寝てんならガチで承知しねぇ、何回ひっぱたいてると思ってんだ…。」

躑躅森が言う。


「あいつ祓うのに、お前の力もいるんじゃねぇの?行ってやれよバカがよ…。」



治癒能力の強さはもう分かっているだろう。

しかし、体を完全に癒す術となると、代償が極端に大きくなる。命を再生成するには、己の命が代償となる。

「治癒」は、厳密には体のDNAを元の状態に戻すという術。怪我をした部分を、元々身体に組み込まれているDNAに巻き戻す。治癒は言い換えれば、「DNAの復元」である。


他人のDNAの復元には、他人の内部解析を一度行う。その内部解析速度は、人間には理解できない速さで解析をする。その一瞬で、加蔵の身体に多大なる負荷がかかっている。

「治癒」は、簡単な擦り傷や切り傷などを治すことができるが、「完全治癒」は欠損した部位をも復元可能。どれほどのケガでも、まずは大規模な内部解析をしなければならない故に代償の大きさはそこまで大差がない。どうあがいても、大きい代償になる。


加蔵は未熟だ。己の治癒能力の強さを完ぺきに理解できていない。


どの怪我では「治癒」で、どの怪我では「完全治癒」なのか。加蔵は、回復矛盾の技を磨いていたため、肝心な治癒の方はまだ未熟である。



〜無神無人班〜


「……建仁寺に本当に奴はいるんだろうな。」

東西が聞く


「…、いる。私の勘だが、あそこには彼に優位になりやすい物がある。それを回収しに行ったのかもしれない。」


「勘だと?そんな生半可なもので挑むのか」


「これでも兄弟だ。かつては仲の良かった兄弟。彼の行動など、手に取るようにわかる。」


「………そうかい。あんたを信じるぞ。」


「どうも…。」


………やはり若干仲が悪いのかも知れない。



〜川原班〜

急にどこからか音がした。


「えっ、霊?まじ?」

川原先生が珍しくビビっている。


「川原先生は下がって、死なないでください。」

黒龍が言う。


「う…、うん……」


「ギーッギーッギーッ」


「何だよ初霊か……」


「ギーッギーッギーッ」

「ギーッギーッギーッ」

「ギーッギーッギーッ」


なんだなんだ、めちゃくちゃいる、!?


「クックック…四天王をやって油断したか!」


「あ…?なんだあいつ」

闇間が言う


「お、なんだあいつ!なんだあいつ、そうつまり名前を聞いている!聞きたいか!」


「どーでもいい。」

黒龍が言う。


「………君階級上霊?」

花宗先輩が聞く。


「あぁそうさ!どうだ?恐ろしいか?」


………祟らとばっかり戦ってたから雑魚く聞こえる……


「……名前は召集めっしゅう、能力は……」

花宗先輩は、次々と個人情報を出す。


「ちっ……俺は初霊を生み出すことができる………数でやるぜ!てめぇらをなぁ!」


すると、川原先生が叫んだ。

「持ってきててよかったぜ、!召集!!基礎霊媒術……「藁人形」っ、!!」


ダンッ…。


木に釘と藁人形を叩きつける。


「はっ、?ちょっ、ぐぁっ、ぐぁぁぁぁっっ、!!!」


「か、川原先生、?!トんだんじゃないんですか、?」


「藁人形はね、藁人形に霊媒術がこもってんの。だから祓える!上霊くらいまでだったらワンパンよ!」


川原先生は、基礎がしっかりなってるから強い。ただそれだけだ。


「、…ハラ……エタト……思っ…おも、おもってる、のかっ、!」


「あちゃ〜、足りんかったか?」


「やはり下がって、先生、!」

黒龍が叫ぶ。


「初霊、行けっ、!たたみかけろ!!」



「まぁ見てなって。………おらおらっ!!」


川原先生が霊に向かって走りだす。そして、霊に直接藁人形と釘を刺す。次々と初霊が祓われる。


「トんだら見えなくなるって勝手に思ってたわ……多分僕は見えるっぽいね!霊になれるから霊要素入っちゃったんかもね!霊媒術は使えないけど!」


「はっ、お前、トんで尚それなのか、?!」


「ふふ、霊さんも初体験のようだね!」


………。


あ〜、川原先生ってバケモンだったわそう言えば。


「はいとどめ!残念でした!」


大量の藁人形が、霊の足元に落ちる。


「「藁人形:多藁型」」っ!!


一気に釘が打たれて、霊は最後の言葉も発さずに消えていった。


「っと、戦えんじゃん!僕!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「雷風よ、俺の力を受け取れたか。」

「受け取った。」

「雷風ちゃん、私の力は?」

「もちろん。」

「…やはりあいつはだめだ。人間に染まってる。」

「何としてでも連れ戻しましょう。私たちは神だから現世に降りれない。」

「故に、霊として生まれたお前に、すべての力を捧げる。連れてこれたら力を返すのだ。いいな。」


「わかった。必ず兄貴を連れて帰る。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「………とか言ってたら………」


「皆下がって、私たち予定より早く着いちゃったかも、!!」

八重桜先生が叫ぶ。


「んー…兄貴いねぇやん…女ばっかり。」


「ちっ、お前、私らをただの女だと思ってんのか?!あ!!?」



「さぁ、どーでしょーね。兄貴返せよ、クソ霊媒術師ども…。」

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