表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/78

5月13日(金)放課後4

5月13日金曜日 放課後4


コツコツコツ……

牛尾先生とマルちゃんの声が次第に大きくなってくる。

アミはあちこちを見回しナギの背中もバンバンたたく。


「ほらナギも! 返却図書!」


(あ、そうだった、私は「書架整理している最中」のはずだったんだっけ!)


と、ナギもあわてて書架に走り込む。

返却図書をカウンターに置き忘れて来たと、気がついた時にはもう遅かった!


がらり。


図書館の戸が開いた。

先生とマルちゃんが話しながら図書館に入ってくる。

マルちゃん、先生の気をひこうと一生懸命だ。不自然なくらい声が大きい。


「だからぁ、春のうちに、蜂の巣、撤去した方がいいとおもうんですよぉ!!」


「そうね、まず用務員さんに相談してみましょう。

でもあのサイズじゃ、用務員さんの手には負えないかもしれませんね。……。」


 ナギは書架の入り口からそっとカウンターの方を伺い見る。

プリンターの音は止んでいた。

うやらプリントアウトは無事終わったらしい。

アミもいつもどおりカウンターに立っている。


(ああ、……なんとか間に合ったのかな?) 


しかし、カウンターには、明らかに不自然な点が2つあった。


(アミ、姿勢が良すぎる。後ろ手になにか、そう、なにか紙のような物を持っているのがまる分かりだわ。)


少なくともナギにはそう見えた。それにカウンターに置かれた返却図書の山! 

なぜそこにあるのかというと、ここにないからだ。

ナギは自分の空っぽな両手を恨めしくもみしだく。


(ああ、どうしよう。先生が気づきませんように!)


牛尾先生はあら、といった顔をしてカウンターに置かれた本の山に目を向けた。

ナギの口から心臓が飛び出しそうになった。


(つづく)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ