霧に閉ざされた村
霧の中で敵の偉業たちに襲撃されたものの、神通力によって何とか無事に切り抜けたサイカンは、霧に閉ざされてしまった村に到着したのだった。
霧の切れ目を抜けると眩しくなる程の晴れ上がった空で、太陽はほぼ中天に近くなっていた。ふと振り返ったサイカンは先程自分が通ってきた霧の切れ目を見ると、その先では異形たちがこちらを見ていた。だがそこから出てくる様子はなかった。そして、その霧は穴を塞ぐかのようにうごめき、霧の切れ目を埋めていくところであった。
霧が完全に元通りになったのを確かめたサイカンはもう一度開けた場所を望む。そこはそこかしこに土石流などで荒れ果てた土地が山間に広がっている場所で、曲がりくねった川沿いに田畑があって、山際に農民の住まいなどがあるはずだろうが、彼の眼前に広がるのは土石流によって表土が根こそぎ持っていかれ、倒木や巨石がそこら中に転がっている荒涼とした景色が広がっていた。元々は道があったはずなのに、道どころではない、村があるかどうかすら怪しいのだ。
歩き辛い道なき道を行きながらゆるい傾斜を川沿いに歩く。しばらく歩くと比較的開けた場所にたどり着く。川に近い建物は屋根が落ち、土壁もほとんどなくなり、柱が何本か立っているだけの廃墟が点在し、少し高台になっている方に大きな屋敷があり、そこは無事だったようで村人が幾人か出入りしているのが見えた。状況がよくわからないので村人に話を聞きに行こうとその屋敷に足を向けると、出入りしていた村人の幾人かがサイカンの方を見たり指差したりしながらなにやら騒ぎ始めるのだった。
その屋敷がこの村の有力者の館であろうとそちらに向かったサイカンは、農民の恰好をした強面の男に「お武家殿はどちらのお方であられるか」と問われ、戸惑った。何せその辺のところは自分の方が聞きたい質問だからだ。サイカンが戸惑った様子を見せると、強面の農民は溜息を吐きながら弁解でもするかのように説明しだした。つい最近の戦で落ち武者とそれを追う軍隊が通ったばかりであるために、落人をここに入れることで幕府に対して叛意があるとは思われたくないと。
農民の立場からすれば当たり前のことだ。それに、落人狩りは農民にとっての副収入にもなる。サイカンが幕府側の落伍者であれば保護して幕府に引き渡せば報奨金も見込めるが、落ち武者なら寝首を掻くことができる。彼ら農民にはそのような腹積もりがあったものの、問題は、サイカンががっつりと武装し、しかも、かなり強そうな武者である、ということだ。戦意と戦闘力が十分にある武者に対して露骨に敵対の意を見せるのは戦場から拾ってきた刀などの貧弱な武装しかない農民にとってはリスクでしかない。さらに言えば、普通、落人になった武者は農民の集まりに顔を出しに行ったりはしない、それは狩人の元に鴨が葱を背負って来る様なものだ。だから、念のために幕府側のモノかどうかを確かめたのだ。その武士の階級によっては恩賞がもらえるかもしれないからだ。
確認させてください。
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**1.「ほぼ中天に近かくなっていた」**
「近かく」は「近く」の誤字と思われます。
- A)「近くなっていた」に修正
- B) 原文のまま
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**2.「比較的に開けた場所」**
「比較的に」は「比較的」が本則的な表記です(「的」の後に「に」は不要)。
- A)「比較的開けた場所」に修正
- B) 原文のまま
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**3.「村人にはないを聞きに行こうと」**
「はない」は「は何」の誤字と思われます。
- A)「村人には何を聞きに行こうと」に修正
- B) 原文のまま
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**4.「村人が幾人かが出入りしている」**
「が」が重複しています。
- A)「村人が幾人か出入りしている」に修正
- B) 原文のまま
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お選びください。
1.A,2.A,3.村人に話を聞きに行こうと,4.A
ありがとうございます。処理結果を出力します。
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**修正箇所まとめ**
- 「近かくなっていた」→「近くなっていた」
- 「比較的に開けた」→「比較的開けた」
- 「村人にはないを」→「村人に話を聞きに行こうと」
- 「村人が幾人かが」→「村人が幾人か」
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確認させてください。
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**1.「自分の方が効きたい質問だからだ」**
「効きたい」は「聞きたい」の誤字と思われます。
- A)「自分の方が聞きたい質問だからだ」に修正
- B) 原文のまま
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**2.「幕府に対して翻意があるとは思われたくない」**
「翻意」は「離反の意」あるいは「反意」の誤字と思われます。
- A)「幕府に対して叛意があるとは思われたくない」に修正
- B) 原文のまま
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**3.「遷移と戦闘力が十分にある武者」**
「遷移」は文脈上「体格」や「武装」の誤字と思われますが判断に迷います。
- A)「体格と戦闘力が十分にある武者」に修正
- B) 原文のまま(意図が分からないため変更しない)
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**4.「鴨が葱を背負って」**
慣用句としては「鴨が葱を背負ってくる」が正しい形です。
- A)「鴨が葱を背負ってくる」に修正
- B) 原文のまま
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お選びください。
1.A,2A,3.戦意,4,「言ったりはしない、鴨が葱を背負って狩人の元に出向くようなものだ」を「行ったりはしない、それは狩人の元に鴨が葱を背負って来る様なものだ」に変更
ありがとうございます。処理結果を出力します。
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**修正箇所まとめ**
- 「効きたい質問」→「聞きたい質問」
- 「翻意」→「叛意」
- 「遷移と戦闘力」→「戦意と戦闘力」
- 「顔を出しに言ったりはしない、鴨が葱を背負って狩人の元に出向くようなものだ」→「顔を出しに行ったりはしない、それは狩人の元に鴨が葱を背負って来る様なものだ」




