037「来るべき日と救世の勇者【その5】」
「さて、とりあえず『世界の仕組み』の話はこの辺にして、私たちが相対する敵…………『レプティリアン』について話すことにしようと思うが、ここからは……」
「ああ……今度は私がお話させていただくよ」
と、雄士郎は静流の父親である伊礼堂流聖と手でタッチをする仕草で場所を入れ替わった。
「改めて、はじめまして……拓海君、光也君」
「「は、はじめまして……」」
俺と光也は静流から『ウチの父上は超怖い』と言われていたことと、実際、顔も強面でもあったので、俺と光也は緊張していた。
「おい、静流! お前、拓海君たちに私の事をなんと言ってんだ?」
と、ここで静流に『二次被害』が及んだ。
「い、いえ……吾輩は……な、何も言ってはおりませんっ!!」
「……ったく!…………まあ、いい。拓海君、光也君、別に君たちを怒るわけじゃないんだから、もっとリラックスしてね」
「「は、はい……」」
「ま、まあ、とりあえず、早速話を始めようかな……はは」
二人に何を言っても余計に緊張させてしまうな、と悟った流聖は、諦めて話を始めた。
「レプティリアン…………彼らは『爬虫類型宇宙人』というように宇宙から地球へ来た『宇宙人』だ。まあ、異世界人も『パラレルワールド的解釈』で正しいのなら、別の宇宙から来たわけだからある意味、それも『宇宙人』と言えるかもな、ハッハッハ……」
流聖はとりあえず雄士郎に寄せる感じで『軽いノリ』から話を進めていった。
「……さて! レプティリアンについては正直今の時点では『謎』が多すぎてね、彼らがどこに、どのようにして、この地球で潜伏しているのかさえわかってないんだよ」
「えっ?! そうなんですか?」
「ああ。だから、今、そのレプティリアンの調査を行っているんだが、その調査を行っているのが拓海君、君の父親…………朝比奈誠一だ」
「ええっ?! ち、父が…………?」
「ああ。まあ、静流から話は聞いていると思うが、我々、『初代救世の勇者』の三人は魔王を封印するまでしかできず、『ステータス継承』はできなかった。だが、『スキル継承』はできたので、その『スキル』を活かして私たち三人は地球に戻ってきてからは『世界の真の平和』を実現するべく、それぞれの道を進み、準備ができたらまた集まることにしたんだが、君の父……誠一は『二重反射』という相手の攻撃を二倍にして返すという攻撃に特化したスキルを持っていた。私は『先導者』という人々を先導する能力で、雄士郎が『思考速度100倍』というもので科学力を身に着けるという役割だった。その為、誠一が自ら『レプティリアン』の調査を行うことになったんだ」
「と、父さん……」
俺は普段ののらりくらりとした父さんしか見たことがなかっただけに、他人からそんな話を聞かされてもどうしても信じられなかったのだが………………だが! もう、そんなレべルの話ではないこともわかっている…………そう、これまでの話も、今の話も、そして、これからの話もすべて『事実である』ということだ。
俺は、そんな気持ちで改めて流聖さんの話を聞く。




