035「来るべき日と救世の勇者【その3】」
「この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません」
「とまあ、そんなわけでっ! 生きていく上で大事な『お金』というものを作り出す権利は『超富裕層』が握っており、その親玉が『レプティリアン(爬虫類型宇宙人)』というお話でした~。続きまして~……」
麗香の父親であり、世界に名高いIOT分野のシェアNo1のトップ企業『雨宮ネオインダストリー』の社長でもある雨宮雄士郎はポップなノリで話を進めていこうとしているが、
「ノ、ノリと内容にギャップがあり過ぎるって…………ていうか、雄士郎おじさん、昔と変わってないな~」
と、拓海は軽いツッコミを入れつつも昔と変わらないこの『軽いポップ調なノリ』は拓海は嫌いではなかった。ただ……、
「お父様、TPOを弁えてくださいっ!!」
まさに、俺が今、言いたかったことを麗香が寸分なくツッコんでくれた。
「ははは……すまない、すまない。ただね、この話は正直『重い』からね~……だから、こういう『重い話』のときこそ軽い雰囲気を出したほうが話を飲み込みやすいもんなんだよ…………麗香、拓海君」
「「は、はあ……」」
「わかればよろしい。では、次いくぞっ!」
俺と麗香は納得いかなかったが、この程度の事でここで話を止めるのも『何だかな~』というところもあったのでスルーした。
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「さて! 次は『戦争』についてのお話ですが、その前に質問です! この世界で戦争が一向に無くならないのは何故でしょうか?」
雄士郎はプロジェクターを動かす前に皆に質問を投げかけた。
「そ、それは……いろんな宗教とかがあってひとつになっていない……から?」
「なるほど! いい答えだね、光也君! 遠からず近からず。でも……ブブ―、間違いです」
「じゃ、じゃあ! いろんな民族がいるから、それで相手とぶつかり合うことは永遠になくならないから!」
「ブブー! これもいい答えだけど正解じゃない。おしいよ……麗香」
「う~ん…………も、もしかして、『戦争をしたい』と思っているから?」
「!? た、拓海君………………………………………………………………正解っ!!」
「「「「おおおおおおおおお~~~~~~~~~~!!!!!!!」」」」
「マ、マジっすかっ?! 俺、適当に言ってみただけ…………なんだけど」
「まあ、拓海君の答えは『言葉では正解』だけど、『内容は不正解』といったところかな? ただ、本質の答えはまさに…………その拓海君の言葉どおり……『戦争をしたい』からだ。もっと具体的に、かつ、正確に言うと…………『戦争をして儲けたい連中』がいるからだ」
「マ、マジ……っすか? どうして戦争でお金が儲けるんですか?」
「それはね……世界には『軍需産業』というものがあってね……簡単に言うと『戦争をするための武器や道具』を作って金を稼いでいる企業のことを言うんだ。会社は何かを生産してそれを加工して売って利益を出すだろ? それと一緒で、この『軍需産業』の企業の場合、『戦争地帯』は『セールスフィールド』で、戦争で使う武器や道具が作るのが『生産』にあたるわけ。それで、この『戦争地帯』で武器や道具を売る必要がある。だから、『戦争』が無いと軍需産業は成り立たないってことだ」
「そ、それって、つまり…………『戦争がしたいと思っている人たち』…………」
「そういうこと。正確には『戦争が必要な人たち』ってところかな? しかも、やっかいなことに、その『戦争が必要な人たち』というのが『超富裕層』たちということだ。そして『超富裕層』たちがそこにいるということはもちろん、『レプティリアン』が仕組んだものだよ」
「!? ま、また…………」
「フフフ…………“お金の流れあるところに『超富裕層』と『レプティリアン』の影あり”ということだ」




