統治者
今回はホーデンの統治者の件になります
本当は3行程度の予定でしたが描写を書き込むにつれ文章量が多くなってしまったので、1話として独立させました
「ここだ」
アリシアはホーデンの王城の地下にある苔むした行き止まりの通路にやってきた
「何も、ないようだが」
~我は、この国を統治せしものなり、統治者の名のものコアへの道を開け~
アリシアがそう言うと、さっきまで行き止まりだった壁が開き、通路が現れる。
通路を歩いてすぐ、大きな水晶が木にめり込んだ部屋があった。
「これがシティコアで間違いがないのか」
「間違いない、これがシティコアだ、私は何をすればいい」
「統治者をカイウス殿に変更してくれ」
「ちょっと待ってくれ、なんで俺が統治者なんだ、ラム伯爵が統治するのではないのか」
「私はすでに、ルビトーの町を統治している」
「なら、エルマー子爵で良いだろ」
「エルマー子爵にはこの町に滞在し、管理をしてもらう」
「ならなぜ、俺なんだ、関係が無い」
「関係が無いわけではなかろう、君の奴隷はこの国の姫君だぞ、私がこの国を吸収したのは領地が欲しかったからではない、ほおっておけば賊がすみ着いてしまう。それを防ぐために吸収しただけだ」
貴族になるということでもないみたいだし、承諾しておくことにしよう
「分かった、統治者になることを承諾しよう、ただし、貴族にはならない」
「分かっているよ、管理はすべてエルマー子爵が行う、君はたまにここにきて異常がないか見るだけでいい」
なぜか成り行きで俺が国を統治することになってしまったが、アリシアは嬉しそうなので良しとしよう
日もだいぶ落ちてきたのでルビトーへ帰ることにする。
帰りの馬車でラム伯爵からこの国の話を聞いた。
どうやら複数の貴族の領土が集まり、大きな国をなしている場合でも、厳密にいえば多くの領主が結合し国を大きく見せているだけらしい。
例えば、セルベリア領と言えばたくさんの国があるが、各国の領主が集まり、セルベリアという貴族を形式上のトップとして置いているだけで、実際には別々の国ということだ。
元居た世界の地方自治と似ている気がする、あっちの世界でも都道府県というくくりがありその中に市町村があった。
ラム伯爵の国も同様で、カルムという貴族を形式上国のトップとして置いてはいるが、同盟関係のある国同士という程度のつながりしかないらしい。
なので、今回新しくルビトー国が復活したが、ルビトーはカルムと同盟関係のある、ラムの配下のエルマーが統治するので、カルムが統治するカールと同盟関係のある国というわけだ
実に分かりづらいが、そうやって国を大きくしないと武力のない国は簡単に乗っ取られてしまうらしい。
威を借る代わりに、国の特産品や生産物を代表の居る都市へ毎年贈る衣があるが乗っ取られるよりはましだろう。
家に着くころには日もすっかり落ち、出迎えのサーシャを残しリサとルナはベッドで眠っていた。
サーシャも目がすでに寝ていたので、ベッドで寝かせてやる。
軽く食事を済ませ、すでに寝ている3人を起こさぬよう、俺とアリシアは自分の部屋で眠ることにした
次回は、ルビトーを出新たな街を目指します
次回投稿は7月21日、付変更前を予定しております
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