これで終わり?
「え。傷ついた?諦めたって?……真田っ!」
---え……ぇええー!?や、やっぱりもれてた?もれてたの?やややばい…
ケントが気づく前に!!
「い、い今の無し!ナシ!てか昔の話だから今は関係ないで…」
「関係ある!!」
「ぐっ…」
慌てて否定したけども、どうも許してもらえないようだ…うう、私のばか。
それ以上何も言いたくなくて黙っていると、実に楽しそうな声が聞こえてきた。
「そっかー。ゆみ、あの頃からケント君のことー」
「ち、違う!あのときはその…」
「違うのか?」
「ち、違う!」
「どっちなのよ」
「うっ…」
からかうようにニヤニヤと笑うあけみ。
何を否定したらいいのか分からなくなる私。
ちょっと不満げな顔で詰め寄ってくるケント。
---に、逃げたい。
話をどう反らそうかぐるぐる考えていると、あけみが私の両手を優しく包んで語りかけてきた。
「ゆみ…。こんな事してあたし、ゆみのこと傷つけちゃったよね?親友なのに嘘ついて…ごめんね。許してもらえなくてもいいから。でも誤解だけは解きたくて…ゆみに辛い思いばかりさせたくないから…」
少し俯きぎみに今までの事をはき出すように話すあけみは、ひどく反省しているように見えた。
---そんなに落ち込まなくたっていいのに。なんだかんだ言って私のためにしてくれたことなんだよね。
ふっと肩の力が抜けたような気がした。元々あけみに対して怒ったりはしていない。むしろ、自分の気持ちにはっきり気づかせてもらえたのだから。感謝はすれど、恨むなんて事はない。
「正直に言ってくれてありがとう。やっぱりあけみは私の親友だね!こんな私だけど、これからも親友でいてくれる?」
そう言うと、目を大きく見開いたあけみは次の瞬間、その大きな瞳を潤ませて今にもこぼれそうな涙を湛えていた。
「うっ、ゆみ~~~!」
「あけみ~~!」
涙を流しながら抱きついて来たあけみにつられて私までうるっときた。
私も抱きしめ返すとまるで映画の感動シーンのように、二人仲良く友情を確かめ合ったのであった。
めでたし、めでたし。
…
「ってちょっと待ておい!」
…じゃなかったな…まだ残ってた。




