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no title album for himself

 なんだかんだあの後何も襲っては来なかったのは、間違いなく良いことなんだけどね、うん。

「はぁ、痛かったぁ」

 メンマちゃんを治療した。色々ねじ曲がってて大変でした。

 右足が765°ぐらい、とだけ。

「明らかに重傷だったよ…。もう大丈夫そう?」

「うーん、胸がまだ違和感あるかも」

 そんなぷっくーしてるのはよくわかりません。

「とりあえず神聖なる力を以てあるべき姿をなんとかするの、なのなのですです」

 かなり強引な力業でなんとかしよう。……こんな感じなんだ。

「おぉ、治った気がする。ありがとね、シャリアちゃん」

「どういたしまして。しばらく休むでしょ?即席で休憩スペース整備したから案内するね」

「ありがとー!」

 今お兄ちゃんがいたら面倒だったろうなぁ…。



「この先だな?」

「うん」

 今のだけでもなんとなく察せると思うが、今いるのは一番内側の結界のすぐそば。

「これはまた……あからさまに変だな?」

 結界の内側の建物もまたドーム状になっているようだ。

 しかし、明らかにでかく、上の方までもガラス張りになっている。

「なんつーか、俺らの都市みたいだな?あっちは上まで覆うまではしてないが」

「おそらく、目的は近いでしょうね」

 何かのために人を隔離している。いや、人ですらない方がありえるか?

「魔龍の都とは訳が違いそうですし」

 同意する。あちらは隠蔽のためだが、今回の場合隠蔽する必要があるのはこの周りも同じだからな。

 それはいいとしても、こんなもんがありながら特定の場所じゃなくてもいいとか、一体どういうことなのか。

「これ、実はおまえらとはそんなに関係ないのか?」

「いえ、重要な施設ではあります。必須ではないだけで」

 そうか。なんであれ、現状維持できるに超したことがなさそうな場所である以上要確認だ。

「本体なら破壊せずに時空属性で突破できそうな気がする。一旦戻ろう、あっちほど急を要してはいないだろう」

 俺もできるが、距離的にも性質的にもこの分身が持たないだろう。

「そうします。あちらは……現地民の生活環境を戻すのは大変でしょうね」

 そうだろうな。安全の確保すら確実とまでは言えない。

「そもそもお前の母親一人で完全な封印はできないよな?」

「それは無理でしょうね」

 その辺は聞くしかないか。俺から聞くのはちょっとためらうがな…。


 戻ってきて早速と解除する。何事もなくてよかった。

(「お疲れさん」)

(「うん、お兄ちゃんもね」)

 どっちも声に疲れが入ってる。これぐらいなら取り繕えはするだろうか。

(「封印どうするかシャリアから聞いてくれ」)

(「うん、わかった」)

 さて、これで俺は休憩かな。



 休憩したいよ~。

 そんな本音はさておき、人の様態を確認するの、ここまで来ると大変なんだけど。

「メンマちゃん、封印って実際なんとかできそう?」

「応援はちゃんと呼んだんだから問題ないって、心配しないでだいじょーぶ」

 とりあえずメンマちゃんは治療終わってるのでこのまま休ませておいて。

 さて今から、治療となんか揉めてるのの対応、どっちからやろうかな。考えながらも治療に向かってはいるけどね。

 怪我人増える前には対処します。

(「そうそうさっきのムラナとの話聞いてたか?」)

(「何かあったの?」)

(「どーも最初の聖女シアが聖人の中でも一番最初だったわけじゃないらしい。最初の奴らは皆その属性を司る神になっているんじゃないかって話だった」)

 ほえー?あー、なるほど?

「それでも相当に古い神様なんだろうなぁ」

(「そこまで遡ってみると、それ以前の歴史がとても気になるな。神どもはどうしてたんだろうな?」)

 地上に神様がうようよいた説。不名誉な感じだから言うのはやめとこ。

(神どもて不敬な!)

(「敬意を求めてもないくせによく言うぜ。それはそれとして、探れそうならその辺探り直すのもありだな」)

(よろしく~)

 珍しく壁の中でやることが増えた。どうせあの夢での体験よりましだろうから普通に一通り読もうか、シアの本。


 大体刺し傷だからこの環境だと同じ魔法連打で終わりでした。

 魔法以外に打てる手がないと逆に話が早いよね。それでも症状バラバラだと大変ですが…。

 はー、もう夕方かぁ。

(「よし、戻ったぜ。終わったか?」)

(「うん。交代して~」)

 さて、寝ようかな…。

「応援、すぐ来るか?」

「この後一晩明かしたら、応援も来るはずだから、そしたら中央に行こうか。ノイド、問題はなかったんだよね?」

「大丈夫そうでした」

「お疲れ」

「連れてきてくれてもよかったんですよ?」

「さっきのは転移じゃなくて分身体の解除だ。見知らぬ場所、それも人混みの中に転移する余裕ねぇよ」

「そうですか、それは失礼」

 あ、揉め事のこと忘れ…

 ………くぅ。



 シャリアが寝たようだが、まだ少し動くことにする。すぐ寝るけど、その前に確認しておくことがある。

「気になるのは時差だな」

「あー、ほぼありませんよ。魔龍の都の真南」

「……地元との誤差どんぐらいだったか」

 これ次第ではいったん戻って一報を入れたい。

 この先の話は事前に伝えないと。

 確か……チャンネルはこう。

『はーい、ハザクです』

『ちょっとおかしなことになった。封印された眷属に会いに行くことにする。多分自分から出てきた魔力の眷属と同種ではないだろうけどな』

『なるほど、解決後情報提供するという話ですね』

『そ、よろしく』

『はーい』

 さて、この後よな、問題は。シャリア的にはどうなのかよくわからんのだか、移動後の諸問題にどこまで手を出すか、だな。

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