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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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イチゴ戦争

『さて、リュトちゃん呼んでくるかね』


ディラがよっこらせと重たそうに腰を上げる。

リュトのために水筒を持って、歩き出して行った。


『収穫したもの、集めて今日は終わりにしようか。グリュックくん、手伝ってくれるかな?』


『………………はい』


リュトに泣いている姿は見せたくない。

以前はまだ名前もよく覚えていないような関係だったからよかったものの、今となっては恥ずかしい。

瞳に溜まっていた一生懸命に涙を押し戻し、頬に刻まれた涙のあとを指の腹で削り取って、できる限りの証拠を消し去ってからディラの後についた。


=======================



『おにーちゃん、め、どーした?』


『………………いや、何とも。大丈夫だ』


帰り道。

赤くなった瞳をリュトに指摘されて一瞬体が強ばる。

頑張って証拠消しはしたが、目の充血まではどうしようもなく、見事そこを突かれてしまった。

号泣を妹に悟られることは流石に己のプライドが許すはずもなく、咄嗟に誤魔化した。


ディラは農具を自転車の荷台に縛り、コロコロとしたトマトを入れた籠を前のカゴに入れた。

オレは余った種芋を、リュトは意地で掘り返した大根を2本両脇に抱えている。

一本持とうかと尋ねたが、『じぶんでもつの!』と断られてしまった。


来る時とは違って荷物があるため、リュトも大人しくオレたちと一緒に歩いている。

木々の間を颯爽と駆け抜ける風が疲れた体を心地よく撫でてくれる。


その風を曇りなく気持ちいいと思えることがたまらなく嬉しかった。


=======================



『ただいまー!』


バァン!とドアを開け、リュトが叫びながら帰宅。

オレはディラの片付けを手伝い、少し遅れての帰宅。


『おかえり。イチゴがあるから手を洗っていらっしゃい』


『イチゴーーー!!』


クイラの声が聞こえ、リュトは洗面所へダッシュ。

そして即効リビングへ戻ってくるや否や、視線が机上にあるイチゴをロックオン。


広大なサバンナで眠るシマウマを見つけたライオンを彷彿とさせる動きで赤々としたイチゴを頬張った。



オレとリュトの激しいイチゴ争奪戦は4分程で終戦を迎えた。

ベタベタになった両手とテカテカしている口周りを洗うためリュトは再び洗面所へ。

一方のオレは人並み程度に汚れた指先を洗うためキッチンへ。


リビングへ戻ると、家から持ってきた携帯ゲームを握ったリュトが、


『となりであそぼ!』


とオレを呼んだ。今は2時過ぎ頃。

畑仕事で中々に疲れたオレは昼寝をする気満々だったのだが、リュトの笑顔に圧し負ける形で結局ゲームに付き合うことにした。

こんにちは、イロハです!

あるいはおはようございますこんばんは!


既に2019年も10日を切っております。

作者は大掃除をいつやろうかなと考えております。


大掃除、やる前はダルいことこの上なしと

いうくらいにめんどくさいですが、

いざやり始めると隅々まで

やりたくなるんですよねー………(笑)


1年の汚れを今年の厄と共に洗い流し、

来年を美しく迎えましょう!


それでは今回はこの辺りで!

また次回をよろしくお願いします!


【次回投稿予定日は 12月26日 です】

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