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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
惨劇の予兆
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裸の付き合い

散歩を終え、オレたちは家へと帰ってきた。


『あなた、2人を連れてお風呂に行ってきて。散歩前に準備しておいたからもう沸いていると思うわ』


『ああ、わかった。リュトおいで、お風呂に行くぞ』


グラフとリュトがタオルや着替えを持ち、お風呂へ行く準備完了。


「グリュック、あなたもいってらっしゃい」


「え、オレもいくのか?リュトもいるぞ」


「いいじゃない、兄妹なんだから」


「……その兄妹っていうの、便利につかってないか?」


「別にそんなことはないわよ?『リュト、お兄ちゃんも連れて行って』」


リュトがぐいぐいと腕を引っ張ってくる。

おのれクイラめ、リュトに指示出しやがったな。

そんなこんなで半ば強制的に風呂へ連れていかれた。




お風呂。

これもまた思い返せば随分と久しぶりだな。

これまでは魚捕りついでに川で体や服を簡単に洗っていただけだったから温かいお湯に浸かることに若干の恐怖を感じる。


だがそんな恐怖もつかの間、浸かってしまえば最高に気持ちいい。


リュトはイスに座ってグラフに頭を洗ってもらっている。

洗われるリュトは脚をばたつかせて何やら楽しそうだ。


『グリュック、お前も洗ってやるからこっち来い』


意味は分からんが、手招きしているところから察するに今度はお前だということだろうか。

入れ違いに泡を流し終えたリュトが浴槽へダイブ。


『はいおにいちゃん、こうたい!』


テンションの高いリュトがぐいっと顔を寄せてくる。

近距離にあるリュトの顔やら胸やらから逃れるようにザバッと音を立てて浴槽から出て、グラフの前にあるイスに座った。

グラフはシャンプーを手に取って泡立て、オレの頭を洗い始めた。

オレは固く目をつぶり、グラフにされるがままにしている。

泡、怖いから。

浴槽からバッシャーン!と大きな音がする。

リュトが潜って遊んでいるのだろうか。


『リュト、少し大人しくしていなさい』


グラフがリュトを注意する。

すると瞬く間に浴槽は静かになった。



その後はオレとグラフが交代。

こんなやり取り、実父ともやったような……そんなことを思い出し、一人しんみりする。

そのままボケーッとグラフの大きい背中を洗っていると、


『おいグリュック、もういいぞ。ありがとよ』


グラフに声をかけられオレはハッと現実に戻る。

グラフはタオル寄越せと手を差し出している。

オレはタオルを手渡したあと泡まみれの手を洗い流した後、気持ちよさそうに目を閉じ、大人しく風呂を楽しむリュトの対面に座るように浴槽へ。

オレに気がついたリュトはパチっと目を開け、オレに飛びついてきた。


「ちょっ………!」


ここは風呂場である。

当然何も着ていないリュトが全裸のまま抱きついてきてオレは困惑する。

さすがにそれはいろいろ困る………!


オレは助けを求めるようにグラフを見るも、グラフからの返事は、


『フッ……』


という無駄にダンディな微笑のみだった。

こんばんは!イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


お風呂回です。

非常に表現に迷いましたこの回。

この年齢の男女は果たして一緒にお風呂に入ると

どうなるのか………という部分にとても悩みました。


その結果こんな感じに。

違和感がないといいのですが(苦笑)


そしてわたくしイロハ、思ってしまいました。

話、全然進んでなくね?と。

この超スローペースな現状、あと数話で解決

すると思いますのでそれまでどうか

お付き合いください。

それから先もどうかお付き合いください。


それでは長くなってしまいましたが、

後書きはこれでおしまいです。

それではまた次回っ!


【次回投稿予定日は 10月20日 です】

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