1回目の朝
「今日はもう寝たら?いろいろと驚いて疲れているでしょう」
と促されオレは充血する目を擦りながら例の寝室へと戻り、十数秒としないうちにまるでこと切れたかのように夢に堕ちた。
そして、翌日。
時計は読めないが毎朝だいたい同じ時間に起きるオレは今日も体内時計のベルが脳内にけたたましく鳴り響き、むくっと起き上がった。
ベッドの感触に一瞬驚くも、自分が置かれている状況を思い出し、落ち着いた。
「家族………か」
長年縁のなかったその言葉を口の中で小さく復唱する。
家族の一員になった実感はまだわかないが、そのことを考える度に胸がモヤモヤする。
だがそれは決して不快なものではなく、柔らかくて甘い、幸せな気持ちにさせてくれるものだった。
オレは同じベッドに寝ているその家族のうちの1人、クイラの顔を見ながらこう思う。
―――――なんで隣で寝ているんだろうな………と。
思わず声を上げそうになったが、起こしてしまうと思い慌てて口をおさえ声を飲み込んだ。
ふと隣のベッドを見ればリュトが、その奥のベッドにはグラフがそろって寝息をたてている。
元々は3人家族なのだから1人に1つのベッドかあるのが自然だと言えるだろう。
じゃあオレはクイラのベッドを盗ってしまったということか。
そこへしかたなくクイラが入ってきたと。
であればオレはここからどけばいいのか?
でもクイラがどかさないってことは別に問題ないのか?
思考が無意味なラビリンスに迷い込み、どうにもできなくなったオレは再びクイラの横に倒れ込んだ。
二度寝再開からしばらく。
腹の上に重量を感じてオレの意識は夢の世界から釣り上げられた。
「な、んだ……重てぇ」
上半身を起こし、まだ開きたくないと主張する瞼を無理やりにこじ開けると――――――
「っ!リュト!」
『おきた!グリュックおはよーー!ママーー、グリュックおきたよー!』
オレの腹の上に馬乗りになっていたリュトが何やら叫びながら階下へ駆けていった。
「何なんだ………」
リュトのおかげですっかり目が覚めたオレはベッドから出てリュトを追うように階段を下っていった。
こんばんは!イロハです!
あるいはおはようございますこんにちは!
さて、少々短めのお話になります……すみません。
困った、特に書くようなことがない(汗)
強いていえば2章に入ってまもなくにも関わらず、
既に紗愛やら葉菜やらが恋しくなっております(笑)
単行本などの後書きで自らのキャラが恋しい!
といった描写をよく見かけますが
その気持ち、書く側に回ると非常によくわかる!!
この2章のキャラ達も愛情込めて書いていくので
よろしくお願いします!!
それでは、このあたりでー。
ありがとうございました!
【次回投稿予定日は 10月3日 です】




