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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
一年生
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先輩方の卒業式

3月。


この時期の温暖な気候を描写をする際に用いられることもあるだろう言葉、「春の陽気」。


しかし、そも季節という概念自体が、天気や気温の変動がない地下においては行事などでしか感じることが出来ないため、今となっては「春の陽気」という言葉は4月からの新生活に対し、人々の浮つく心を表した言葉として使われることが大半である。


そして、兵士訓練校「白峰高校」にも、地下流の「春の陽気」が舞い降りていた。




「葉菜、見ろよ!あの人首席の狩河(かりがわ)先輩だぞ!」


3月9日、白峰高校卒業式。

特殊な高校ではあるが、卒業式の内容は他の高校と大差はない。

卒業証書をもらい先生方のお話を聞いて校歌を歌う。

今はそれらの工程が終わり、先輩方が退場される場面。

私たち在校生は拍手で先輩方を送り出す。


列の先頭を行く1人の先輩を小さく指さしながら幸が葉菜に小声で話しかける。


「狩河先輩の後ろ、御藤(みとう)先輩と荻窪(おぎくぼ)先輩もいるよ!」


専用機試験を突破している3人の優秀な先輩を目の当たりにして2人は感銘をうける。

席が離れているため会話は出来ないが、私ももちろん、夕も凜も興奮していることだろう。


いや、凜は真面目だからむしろピシっと固まっているかもしれない。


私たちの横を過ぎていく先輩方の列の中、世代の中で抜きん出て優秀とされているのが先頭の狩河先輩だ。


2年時の専用機試験こそ落ちてはいるものの、そこからの努力により目覚しい成長を遂げた努力家だ。学年2位、すなわち御藤先輩に大差をつけて合格されている。


堂々とした先輩方の退場に、私は畏敬の念を抱かずにはいられなかった。





卒業式が終わり。

在校生が揃って片付けを始める。

私たちは5人で紅白幕の片付け役になった。


「紗愛、先輩達かっこよかったよねー」


「ほんと!卒業式が終わったあと私手汗でびっしょりだったよ」


「もうすぐ私たちも2年生、実践授業がいよいよ始まるのね……」


凜がポツリと呟く。

あまり意識したことは無かったが、進級まで残り1ヶ月を切っている。


「緊張するよなー、夕」


「そう、だね。私、しっかりでき、るかな………」


「んーー??不安なのかー夕。」


「っ!………いや、そんな、こと、ないけど……」


なんか夕と幸がイチャついてる。

私も茶化したかったけど葉菜に呼び止められた。


「やっと、約束までのスタートラインに立てるね」


「………!!そうだね」


あの日交わした私と葉菜の約束。

それを叶えるスタートにようやく立てることを心から嬉しく思う。


私と葉菜は顔を見合わせ、小さく拳をあわせた。



――――――第1章「一年生」完――――――


こんばんは、イロハです!

あるいはおはようございますこんにちは!


なんとととっ!!

このお話で「第1章」完結となります!

今まで1度たりともお話したことは

無かったと思いますが、ここまでで一区切りです。


次回からめでたく2章へと、鉄花は突入します。

それは恐らく2年生になった紗愛たちのストーリー

だろう……と思ったあなた!


なんと全く別のお話となっております!!よっ!


……なんて期待なんて自分にはとてもとても

重たいですが、まあ気楽にお待ちいただけたら

作者として幸いでございます!


続く2章もあまり間を開けずに投稿

していけたらいいなと思っております!


それでは、ここらで切りたいと思います!

ありがとうございました!!

2章もぜひぜひよろしくお願いします!!


【次回投稿予定日は 9月1日 です】

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