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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
一年生
32/247

ぬいぐるみルーム

「紗愛ー、葉菜ちゃん来たわよー」


「はーい」


私は二階の自分の部屋からでて玄関へむかい、サンダルを履いてドアを開ける。


「よー紗愛……相変わらずだなー」


葉菜は私を見るなり苦笑い。

それもそうだろう、何故なら私はパジャマなのだから。


家では普段からこの格好。


「いいじゃん、私パジャマ好きなんだもん。

ほら、入って」


葉菜を家に招き入れる。


「おじゃましまーす」




玄関正面にある階段を登り、二階の私の部屋へ。


「ようこそ私の部屋へー」


私は葉菜の前に立ち、扉を開ける。

先に部屋に入った私のあとに葉菜も続く。


「久しぶりだなー紗愛の部屋……わぁお」


葉菜が部屋に入るなり驚いた声を上げる。

その驚きの対象は言うまでもなく部屋を埋め尽くさんばかりのぬいぐるみの数々。

布団の上は当然、扉の前、机の上、タンスの上など通路以外の面積は大半をぬいぐるみが占めている。

そのぬいぐるみも多種多様て、手のひらサイズのものから葉菜と同じくらいのサイズのものまで。


「今も変わらずぬいぐるみ好きなんだねー」


葉菜の驚きは束の間、微笑を携えそうこぼす。

私がぬいぐるみ好きであることは葉菜は前々からしっている。

今回の驚きは、久しぶりに見たインパクトと以前よりも部屋のぬいぐるみ度が上がっていたからだろう。


「前来た時は机の上にはなかったような……」


「ふふん、私の部屋は日々進化しているのだ」


葉菜は部屋中に視線を巡らす。布団の上を見て、タンスの上を見て、そして机の上で視線が止まった。


「あれ?前、こんな本あったっけ」


葉菜は机の上に置かれた一冊のとある本を見ながら疑問を抱く。


「それは確か高校入って暫くしてから買ったやつ……だったような気がするから葉菜は知らないかな」


それは機体の本。

汎用機から専用機まで載っている、機体の図鑑のようなものだ。


「その表紙の機体見て、これは買うしかないかなー、と思って買っちゃった」


「表紙……なるほど」


葉菜は裏返っていた本の表裏をただし、表紙を見て何かしらの合点がいった様子だ。


表紙に載っているのはとある赤色の機体


――――私が、兵士を目指すきっかけとなった機体。


「そうか、あの事件からだったね、紗愛が兵士になるっ!て言い出したの。1年半くらい前かな?」


「そうだね、中学3年生の夏休みだから………………いきなり兵士になりたいだなんて、私は自身びっくりしてたよ」


「先生はともかくとして、紗愛のお母さんもお父さんも、全力で反対してたよね」


「まあ、兵士だもん、危険だから……」


「私は子供の頃から兵士になりたいってと思ってたから、親も応援してくれてるんだけどね」


「説得するの大変だったなあ……」


そうしみじみと説得の長い過程を思い出す。

「兵士になりたい」という告白。

親からの猛烈な反対。


そして、私は両親に一生懸命理由を語った。

どうも、イロハですこんばんは!

あるいはおはようございますそしてこんにちは!


……んー、何かいい挨拶は無いものか……

こう、オリジナリティある挨拶探しをしよう(苦笑)


今回は紗愛の部屋にてのお話です。

ぬいぐるみに埋め尽くされた部屋、

そして紗愛の兵士を目指したきっかけ。


その内容は次話で語られるのか否か……

別の展開を思いついてしまったため、

次で書くかどうかは未定です(笑)


それではまた次のお話で!さようならっ!


【次回投稿予定日は 7月6日 です】

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