星とは
時の流れるスピードとは実に恐ろしい。
自分の息子や娘に対し、
「つい最近まではあんなに小さかったのに」
といった表現が用いられることもあるほどである。
10月の修学旅行からはや1ヶ月半と言ったところだろうか。
前述の表現にならうのであれば、つい昨晩、みなで同じ部屋で寝泊まりしていたはずなのだが。
既に冬休みが見えてきている時期になっている。
イベントの多い冬休みを前に、授業中にも関わらず、教室内にこころなしか普段よりも明るい空気が満ちているように感じる。
今日の4時間目は理科の授業。
内容は天体について。
とはいっても現状、人類は地下世界に住んでいる。
いや、正しくは住まわされていると表現するべきであろうか。
そんな人類にとって、地球以外の星というものは言わば空想の存在といっても過言ではない。
地下ぐらしをはじめておよそ500年、当然、それ以降に生まれた人類はそれこそ兵士にならない限りは見たことがないわけである。
そんな星々は人類の憧れでもある。
地上に出ないことにはお目にかかることのない存在。
それを目標とすることはなんら違和感のない、言ってしまえば当たり前のことと言えるのではないか?
事実、人類側の軍隊のシンボルには星が象られている。
余談だが、シンボルに星が使われると決まった年に生まれる子供には「月」であったり「陽」であったりといった漢字が使われた名前を付けることが社会現象にもなった。
この世代の子供は「スターベイビー」と呼ばれた。
「およそ500年前まで人類が地上で暮らしていたことは、当然みなさん知っていますよね。前回の授業では太陽について学びました。今回は、月について学んでいきます。教科書の96ページを開いてください」
先生がそう言うと、みなが教科書を手に指定されたページを開く。
「中嶺さん、教科書は?」
「すみませーん、忘れましたー」
「…………じゃあ、隣の黒森さんに見せてもらってください」
「はーい」
幸と夕は席が隣同士。
教科書を忘れた幸は隣の夕に「見せてー」と、返事を聞く前から机を夕のものとくっつける。
対して夕は特に返事を返すことなく、教科書を2つの机の真ん中において「ご自由にどうぞ」と態度で示す。
2人のやり取りが終わったのを確認した先生が教科書にそいながら説明を始める。
「月という星は、太陽と同じように地球から見ると明るい星ですが、太陽とは少し違います。太陽は自ら光を放っていますが、月はその太陽の光を反射して光っています」
先生がチョークでカッカッと黒板に書き連ねていくことを手元のノートに写しながら話を聞く。
「月は、常に丸く見えているわけではありません。前回、地球には昼と夜があることをやりましたが、それは自転と公転が関係していることはやりましたね。月は地球と同じく公転をする天体です。しかし、軸となる星は太陽ではなくこの地球です」
先生は机のしたから天体の模型を取り出し、位置関係やそれぞれの動きを説明していく。
「このように、3つの星の位置関係は毎回異なります。そのため、丸く見える満月や半分に見える半月などがあります。さらに、何も見えなくなる新月というものも存在します」
先生が模型から手を離し、それぞれの月の名前と形を黒板に記す。
「昼と夜の移り変わりの時間を夕方といいます。この時間には西の空には太陽が、東の空には月が見えるため明るい部分と暗い部分を同時に見ることができます」
「ねえ夕、夕方って夕の漢字といっしょだな!」
幸が小声で隣の夕に話しかける。当の夕は幸を横目でチラッと見たあと直ぐに視線を黒板に戻した。
「西側がオレンジで東側が暗い、そんな光景はさぞかし美しいものなんでしょうねー。できるものならこの目で見てみたいものです……おっと」
先生の言葉を遮るようにして授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「それではここで終わります。号令お願いします」
こんばんはーイロハです!
数日続く微熱に悩まされておりますー(苦笑)
さて、令和初日の投稿!
あけましておめでとうございます……で
いいんでしょうかね(笑)
でもって2日連続の投稿になりました。
平成最終日と令和初日に投稿したいという拘り故です。
自分で言ってしまってはなんですが、今話は
なんの面白みもないふっつうーの日常を
ふっつうーに書き連ねただけのお話に
なってしまったのでは……と反省中でございます。
許してください何かしらはしますから。
それではまた次のお話にてばいばい!
次回投稿予定日は 5月8日 です。




