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鉄の世界に咲く花は  作者: イロハ
一年生
23/247

修学旅行 #16

前回の後書きに「次回投稿は5月1日」と

書きましたが、都合上1日繰り上げての

投稿になっています。理由は今話の後書きにて。

バスを降り、クラスメイトの並ぶ列に加わる。

何やら私をどうやって起こすか選手権なるものが開催されていたらしいが、結局誰も起こせず、葉菜、凜、幸の三人でバスの昇降口まで引きずられ、そこでようやく目を覚ましたらしい。


クラスメイトの前にたった宮井先生が修学旅行締めの挨拶を始める。


「みなさん、2日間の修学旅行お疲れ様でした。この2日間、有意義な時間にすることが出来ましたか?レポートは土日を挟んだ来週の月曜日に提出してください。……時間も押していますので、このくらいで終わりにしますか。えーそれでは谷本さん、挨拶をお願いします」


先生が凜に挨拶を促す。それに応え、凜は「起立」と号令をかける。


「気をつけ……さようなら」


「「「さようなら」」」


「はい、さようなら…………谷本さんの班はまだよ?」


にっこりと目以外で笑いながら先生がこちらに視線を送る。

みながそれぞれの帰路につく中、私たち5人は先生の前に横一列に並ぶ。



「さて……谷本さん、どうして今ここで並ばされているのか、わかっていますよね?」


「はい、集合時間に遅れたからです……すみませんでした」


「先生!悪いのは凜じゃなくて私だ!だから私が謝る!どうもすみませんでした」


「待って、幸だけ、謝らないの……私たち班同じだから、連帯責任なの……せーのっ」


「「どうもすみませんでした」」


「…………」


夕の掛け声にならい、みなで頭を下げた。

傍から見れば怒れる先生の前でふざける不良学生に見えるだろうか。しかし、その様子にふざけている感じは見て取れなかったらしい先生はため息をつき、


「全く……しかし、自覚を持って自分からしっかり謝れるのはいいことです。それでも、時間に遅れることはとてもよくないことですからね。今回はしっかり反省してください。と、時間も遅いのでこの辺りで終わります」


「ほんとすみませんっしたぁ!」


「わかったから早く帰りなさいな、ほらさようなら」




「いやー悪かったな、私のせいでみんなの帰る時間遅くしちゃってよー……」


「だから、幸だけじゃないって!ほんと、3人ともごめんね?」


校門で葉菜と幸が再び謝る。


「もういいわよ、そんなに何回も謝られてもこっちが困っちゃうじゃないの」


「そうだよ、もう忘れて!」


「そーそー……気にしないの」


「さあっ!先生も言われていたように、もういい時間だから帰りましょう」


「ああ、そうだな、それじゃあ行くか夕」


「うん、ばいばい、みんな」


「はーい、またねー」「じゃあね、また来週!」


私たちは幸と夕のグループ、私と葉菜のグループ、そして凜と3つにわかれ、それぞれの帰路についた。



最後の最後にちょっとしたハプニングはあったけれど、学ぶことはしっかり学べた、楽しむところはしっかり楽しめた、いい修学旅行になった、かな。

どうもイロハです!平成最後の1日です!


前書きにも書きましたが、1日早めの投稿です。

理由は、令和初日に投稿するのであれば、

やっぱり平成最後にも投稿せねば!という

よくわからん作者の考えによるものです。


今回で修学旅行編、完結でございます。

なんと16話もの長編になってしまいました。

次回からは新しいお話となります。


お楽しみに!それではまた次話!

さらば平成!よろしく令和!


次回投稿予定日は 5月1日 です。

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