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ブレイブリバース!~二人で魔王倒せるの?会社員なゲーマー勇者と器用貧乏な吟遊詩人が、データ通りじゃないRPG異世界(101周目)を独自ルートで攻略した話~  作者: 鳴海なのか
第1章 初めての街、初めての仲間

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第33話「出発前の諸々と、ステータス確認」【イラスト/タクトver.3、テオver.2(全身、メモ付)】


 俺が何とか使えるようになった術式『光投槍(ライトジャベリン)』。

 小鬼(こおに)洞穴(ほらあな)のボス戦では、おそらくメインの攻撃手段となるはずだ。


 ということで出発までの1週間、俺は『光投槍(ライトジャベリン)』の練習を続けた。


 発動までの時間を縮める。

 走ったり、攻撃をかわしながらでも発動できるようにする。

 実戦を想定した立ち回りをシミュレーションする。


 動く魔物へ当てる練習も少しだけ。

 だが俺がLVアップしてしまわないよう、回数は控えめにしておいた。

 ボスの【魔王の援護】強化値に影響する可能性があるからな。





 アイテムの調達も万端だ。

 前回の売却金がそれなりにあったから、回復薬を中心に多めに購入。


「食料は……あ、まだこんなに残ってる……」


 ふと【収納(アイテムボックス)】の中身を確認した俺は、予想以上の残りっぷりに驚愕した。

 そこそこ食べるウォードや、大食らいのダガルガの分も含めて十分すぎるほど。


 ……この間は、さすがに買いすぎたかもな。




 装備品も新調した。


 先日のボス戦で、俺はミスリルバックラーを紛失してしまった。

 剣は勝手に戻ってきたが、盾までは戻ってこなかった。


 かわりを探すべく、テオとともに向かったのは職人街の中古防具店。

 以前『革の軽装鎧』を買ったお店だ。



「やっぱりミスリル製は軽くて丈夫ですから……これ使うと鉄とかには戻れなくなっちゃいますよね!」


 前回親切にしてくれたドワーフの女性店員。

 彼女の言葉にうなずきつつ、俺はミスリル製の丸盾(バックラー)に決めた。


 以前と微妙にデザインは違うけど、重さも形も近い、お手頃価格の1枚。

 リベンジまでの期間が短い今、すぐに使いこなせるのはこれしかなかった。



 ちなみに元々愛用していた盾は、ダガルガに貰った物だった。

 エイバスの街に戻った際、落としてしまったことを謝ると、彼は「気にすんな! お前らが無事でよかったぜっ!」と笑って許してくれたのだった。





 新調した盾も装備した、現在の俺のステータス(偽装なし)がこちら。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

名前 タクト・テルハラ

種族 人間

LV 11


HP 124 / 124

MP  74 / 74


物攻 82

物防 46

魔攻 58

魔防 37


■状態

発動中【能力値倍化LV5★】(HP+62、MP+37、物攻+36、物防+12、魔攻+29、魔防+11)


■称号

勇者、世界を渡りし者、神の加護を受けし者


■スキル

光魔術LV1、剣術LV1、能力値倍化LV5★、収納(アイテムボックス)LV1、技能(スキル)習得心得LV1、鑑定LV1、神の助言LV1、言語自動翻訳LV1、攻略サイトLV1、偽装LV1、防御LV1、気配察知LV1


■装備

手作りの片手剣:物攻+10、製作者の愛がたっぷりこもっている、とても丈夫で軽く初心者に最適な剣

ミスリルバックラー:物防&魔防+15、軽くて丈夫なミスリル製

革の軽装鎧:物防+7、軽くて動きやすい革製の鎧

布の服:一般的な布製の服

革のブーツ:一般的な革製のブーツ

ある旅人のマント:ある旅人が自分好みにこだわり製作したマント、【耐久加工LV3】【防汚加工LV3】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 『ニルルクの究極天幕(アルティマテント)』の件で、俺は加工(コーティング)系の有難みに気づいた。

 そしてなんと、俺の愛用マントにも【耐久加工】【防汚加工】がついている。

 ともにLV3ということで、普通に使う分には安心して使えそうだ。


 だが、他の装備は別である。

 剣・盾・鎧・ブーツは手入れが必要だし、布の服は洗濯しなきゃいけない。

 幸い、洋品店で初期装備と似た服を見つけたので、10着まとめ買いしておいた。

 当面はそれで十分足りるだろう。


 ゲームで装備を選ぶとき、俺は攻撃力を重視していた。

 防具は見た目重視、性能はそこそこでOKだったが……現実では安全第一。

 余裕ができたら、もっと防御面を固めていきたいところだな。




 なお俺は正体(勇者である)を隠すため、ステータスを【偽装】している。


 今までは『記憶喪失の見習い剣士』として通していた。

 だが、そこそこ戦えるようになった今、“見習い”を名乗り続けるのも不自然だ。


 テオと相談した結果、今後の称号は『剣士』に【偽装】することに決めた。





 続いて、テオの現在のステータスがこちら。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

名前 テオドーロ・コーディー

種族 人間

LV 38


HP 376 / 376

MP 342 / 342


物攻 187

物防 138

魔攻 197

魔防 145


■状態

健康


■称号

吟遊詩人、器用貧乏


■スキル

万能術LV5★、(いばら)の道LV5★、剣術LV1、槍術LV1、鞭術LV1、弓術LV1、投擲(とうてき)術LV1、火魔術LV1、水魔術LV1、風魔術LV1、土魔術LV1、魔術合成(ハーモナイズ)LV1、魔術付与(エンチャント)LV1、加速LV1、隠密(おんみつ)LV1、鑑定LV1、偽装LV1

※以下すべてLV1のスキル、多すぎるため略


■装備

シュミルの魔銀鞭(ミスリルウィップ):物攻+36、魔攻+20、シュミル製作

ロゼリアーナハット&コートセット:物防&魔防+54、ロゼリアーナ製作、【防護加工LV3】【耐久加工LV3】【防汚加工LV3】【防水加工LV3】【防燃加工LV3】

ミスリルイヤーカフ:ミスリル製のイヤーカフ

ミスリルネックレス:ミスリル製のネックレス

銀の懐中時計:銀製の懐中時計、【防水加工LV3】

魔法鞄(マジカルバッグ)LV3:【収納(アイテムボックス)LV3】相当量の所有物を収納できる


(※以下、魔法鞄(マジカルバッグ)内の主な武器。状況により持ち替え可能。)

シュミルの魔銀短剣(ミスリルダガー):物攻+45、魔攻+20、シュミル製作

シュミルの魔銀剣(ミスリルソード):物攻+68、魔攻+20、シュミル製作

シュミルの魔銀槍(ミスリルスピア):物攻+72、魔攻+20、シュミル製作

シュミルの魔銀弓(ミスリルボウ):物攻+51、魔攻+20、シュミル製作

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 なお【防護加工】は、防具に魔力を(まと)わせて、防御機能をもたせるものだ。

 ゲームでも、服系の高機能防具に必須の加工となっていた。





 お互いの戦力確認中。

 俺には、少々気になることがあった。


「……テオ。このロゼリアーナハット&コートセットって何処で入手したんだ?」

「ロゼリアーナ本人に直接依頼して、オーダーメイドで作ってもらったよ」

「えッ!?」



 製作者・ロゼリアーナは、ゲームにも名前が登場する服飾職人である。

 細部やシルエットにこだわった独自のデザインが持ち味だ。


 だがロゼリアーナ自身の姿を直接見たプレイヤーは誰もいないはず。

 どこに住んでいるのか、どんな外見なのか、その一切が謎。

 作品の流通自体も限られている。

 少量だけ市場に出回る装備品、一部の仲間の初期装備ぐらいしか見当たらない。


 だからロゼリアーナブランドの熱狂的な収集家(プレイヤー)たちは、攻略サイトで情報を交換しつつ、その新たな作品を探し続けているのである。



 かつてのぞいた掲示板での熱いやり取りを思い出す。

 それから恐る恐る、テオに聞いてみた。


「……そのロゼリアーナって……いったいどんな人なんだ?」

「う~ん、本人が隠したがってるからなぁ……俺の口からは言えないや!」

「そっか……」


 プレイヤーたちが追い求める『秘密』の糸口の1つを、偶然知ってしまった俺。

 いつかその糸を辿ってみたいと好奇心をくすぐられるのであった。




お読みいただき、またブックマーク登録や評価等もありがとうございます。

描いてみたタクト・テオの現段階のイメージイラスト(全身)+衣装メモです。


※タクトは第17話辺りからの『革の軽装鎧』など着用バージョン、第30話に載せたものとイラスト自体は同じで、メモを加えています。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



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