表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/174

第14話「時には、休息も必要です(1)」


 俺とテオはダンジョンへと潜ることに決めた。



 選んだ行き先は、『小鬼こおに洞穴ほらあな』。


 ゲームにおいては、エイバス近くの山のふもとに存在し、名前の通りゴブリン系の魔物だけが出現する。

 全10階層とダンジョンの中では比較的階層が少ないほうだ。また強力な魔物や、対処が面倒なスキル――例えば魔術系スキル・状態異常付与系スキル等――を使う魔物も出現しない、冒険初心者向けのダンジョンとして知られている。


 そのぶん大したドロップ品なども出ず、ある程度高レベルの冒険者には全くメリットがないので、そもそも初心者以外は潜ろうともしないのだが。





 ちなみに現在の俺のステータス――偽装なしのもの――がこちら。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

名前 タクト・テルハラ

種族 人間

称号 勇者、世界を渡りし者、神の加護を受けし者

状態 健康

LV 2→7


 ■基本能力■

HP/最大HP 78/29→39+39

MP/最大MP 54/16→27+27

物理攻撃 12→24+34

物理防御  4→ 9+24

魔術攻撃  6→16+16

魔術防御  4→ 8+23


 ■スキル■

光魔術LV1、剣術LV1、能力値倍化LV5★、収納アイテムボックスLV1、技能スキル習得心得LV1、鑑定LV1、神の助言LV1、言語自動翻訳LV1、攻略サイトLV1、偽装LV1、≪NEW≫防御LV1


 ■装備■

手作りの片手剣(物理攻撃+10)、ミスリルバックラー(物理&魔術防御力+15)、布の服、革のブーツ、ある旅人のマント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 【防御LV1】は、初日の剣術練習の最中に新しく習得したスキルだ。

 習得条件は「攻撃を回避したり、武器や盾で受け流したりに一定回数以上成功すること」であり、習得していると武器や盾での受け流し&ガード・回避が成功しやすくなる。


 なおパーティを組んだ際、既にテオへは偽装していない状態の“本来の俺のステータスおよびスキル”を開示済み。

 ただし【攻略サイト】や【神の助言】に関しては、この世界(リバース)の人間へは説明が面倒だという理由で、それっぽくごまかした。




 テオに色々と聞いてみた結果、ダンジョンに関しては、現実とゲームでそこまで大きく差異が無さそうだと分かった。

 ゲーム内で『小鬼の洞穴』を危なげなく攻略クリアできるとされる『攻略推奨LV』はたった5であるため、LV38のテオと一緒であればおそらく、そこまで苦労せずにいけるんじゃないかな。




 そしてテオの提案で、翌日は訓練を休んで丸1日を準備にあてる日とし、翌々日の朝にダンジョンへ向けて出発することになった。ダンジョンは攻略に時間がかかり、また途中でトラブルがあってもすぐに外に出られない場合が多いからだ。


 いくら初心者向けの比較的やさしいダンジョンとはいえ、攻略にどれほどの時間がかかるか、そして何が起こるのか……。



 ……先が読めない以上、しっかり準備をするに越したことはない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


こちらも連載中です!
黎明のスラピュータ ~スマホもPCもなし?そんなの絶対楽しくないので、異世界幼女のおやつ係は「スライムなインターネット構築計画」を始動することにしました
Web制作会社で働くマキリが剣と魔法の異世界へ。だが待っていたのは、想像と程遠い“現実”だけ。楽しみ全てを断たれ、どこかむなしい彼女の日々を変えたのは……幼い王女のおやつ係に任命されたマキリが、スマホもパソコンも存在しない世界に「インターネット」を広めるべく奮闘する物語。

ランキングサイトに参加中です。
もしこの作品が気に入ったら、クリックお願いします!
小説家になろう 勝手にランキング
(投票は、1日1回までカウント)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ