~登場人物紹介~
※ルビのずれを修正
【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている⑩ ~神々への挑戦~】
☆樋口 康平(age17・♂)
主人公。
冷静さや物事を客観的に捉える性質に長ける以外はどこにでもいる普通の高校生。
戦略ゲームや盤上競技が得意なため勝負事には強いが押しに弱く、基本的にマイナス思考。
強固な信頼関係を築くアイミスやアネットのみならずその知謀や自覚の無いお人好しさから他国の面々にも一目置かれつつあり、それがむしろ板挟みの様な状況を生み出しているのが悩みの種と化している。
【グランフェルト王国】
☆アイミス・ヴェルミリオ(age18・♀)
グランフェルト王国の誇る勇者の肩書きを持つ美しい顔立ちに長く綺麗な銀髪が特徴的な女戦士。
世界でも最高位の戦士七人の総称【天武七闘士】の一人に数えられる。
通称【聖剣のシルバーブレイブ】
正義感、使命感が強く弱きを助け悪を討つことが自らの存在意義だと信じている。
康平を戦乱を収めるべく共に進むパートナーとしており、強く揺るがぬ信頼関係があるだけではなく今や夫婦にまでなった。
過去に苦しみ、過去を乗り越えたサントゥアリオでの戦を経てセミリア・クルイードという名を捨て改めて本名を名乗ることを決めた。
☆ジャクリーヌ・アネット(age24・♀)
とある事情から現代に蘇った【伝説の二代目勇者】
過去の悲劇から王家に疎まれる身であったがノスルク、ガイア両名の遺言により急逝したリュドヴィック王の代わりに宰相兼国王代理として王国を導く立場となった。
自由気ままな性格が目立つが、経験値は誰にも勝り信頼する者のために命を賭す芯の強さを持っている。
康平のことを相棒と呼び、親密さを求めたがる言動がエスカレートして近頃は半ば暴走気味になり康平を困らせている。
☆ラルフ(age22&15・♂&♀)
フローレシアの旧研究所で再会したかつて魔王討伐メンバーの一人である猫耳の少女であり虎のマスクを被った筋骨隆々の大男。
合成獣計画の被験体で人間の兄妹と虎の魔物の合成体である。
雌雄嵌合体の性質を持ち、戦闘力は高い。
二度に渡る解放と介抱の恩義により康平を主人と呼ぶ。
☆ミランダ・アーネット(age16・♀)
城で働く侍女であり康平の世話役をも兼ねる若き使用人。
笑顔が似合う明るく素直でひたむきな性格をしており、頭が良く強さや勇気を持ち合わせている康平のことを尊敬を通り越して敬愛している。
【天界】
☆ケイオス(♂)
天界の長であり【天帝】或いは【絶対神】と呼ばれる支配者。
最後の楽園計画により地上の民の一掃を目論むも阻止されている。
その名に違わぬ異次元の力を持ち合わせており己にとって無価値な者を排除する冷酷さを持つ。
楽園と呼ばれる最果ての神殿に鎮座し絶対的な強さを以て天界を統治している。
☆サラマンダー(♂)
帝冠八聖都の一つであるスマウグを守る【炎の化身】の肩書きを持つ神の一人。
好戦的な性格をしており、その名の通り炎を自在に操ることが出来る。
天帝派を称しており天門より侵入した外敵を一掃する役割を担う。
☆ウィンディーネ(♀)
帝冠八聖都アプサラスを守る【水の精霊】の肩書きを持つ女神。
数百年を生きているとは思えぬ若々しく美しい外見をしているが、戦闘においては無慈悲で凄惨な一面を持つ。
天帝派には属さず嫌悪の念すら抱いているが反目するような真似はせず静観に徹している。
☆ノーム(♂)
帝冠八聖都メリアを守る【大地の守護者】の肩書きを持つ神の一人。
楽園を守る使命を持ち、天帝には従順である。
天帝の計画に賛同しているわけではないが役目を果たすことを何よりも重んじているために意志や感情をも黙殺している。
☆クロノス(♂)
帝冠八聖都の一つフォウルカスを守る【時の番人】の肩書きを持つ神。
性格は温厚であり数百年もの間その肩書きを守り続けていながらも自らの力で肉体を不老のものに変えているため見た目は若い青年の姿をしている。
いかなる派閥にも属さず中立の立場でいることを宣言しているが心の内は推し量れぬ神秘さを併せ持つ。