異世界転生
「う~ん、ハッ!」
俺は勢いよく飛び起きた!
「ヤバい!遅刻だ!」
俺は焦ったが・・・
「どこだ?ここ?」
俺の目の前には木、木、そして木、辺り一面、木しかない。おそらく森の中だろう。
「なんで、俺ここにいるんだ?それに声が・・・」
俺は不思議に思って下を見た。
「え?なんじゃこりゃ!!」
目を下に向けると男にはない物があった。しかも大きすぎて地面が見えない。そこで俺は昨晩の夢を思い出す。
「あれって、夢じゃないのか・・・」
俺は完全にあれを夢だと思い込んでいた。まあ、普通は夢だと思うだろう・・・
「ってことは、異世界転生したってことか・・・」
俺は辺りを見回すが・・・うん、木しかないね・・・
「しかし、姿が変わっていることだし・・・しかし、ゲームの能力を引き継ぎたいとは言ったが、まさかゲームアバターごととは・・・」
確かに俺は女性キャラでゲームをやりこんでいた。むさっ苦しいおっさんより、美少女の方がキャラ作成や、やる気が出るからだ!
「フム、ならこのアバターは・・・」
俺はそう思い自分の耳に手を持って行った。
「やはりエルフのレイシアか・・・」
俺のメインキャラ、ハイエルフのレイシアだ!金髪碧眼の美少女で出るところは出て引っ込むところは引っ込む、完璧なプロポーションだ!
「しかし、見ている分にはいいが、自分がなるのはちょっと・・・」
あくまでゲーム感覚でやってたので、画面越しにレイシアを眺めるのはいいのだが、自分がレイシア自身になるのは違和感しかない。
「とは言え、せっかく転生したんだ。この世界に非常に興味がある!」
俺はレイシアになったことは一先ず置いといて、この世界に興味を持った。知識に関しては転生時、あの謎の声の人?が特典?でつけてくれたようだ。知識を探ると・・・
「なるほど、この世界は人族、以外にもエルフや獣人・ドワーフなどたくさんの種族があるのか。あとお金が・・・」
俺はインベントリーからお金を取り出す。
「お金も、この世界の通貨に変換されているか。てか、普通にインベントリー使えたな。」
俺は不思議に思ったが、そう言う物だと、考えるのをやめた。魔法も何となく普通に使えそうだ。
「とりあえず、レイシアで俺は不味いかな。」
俺はそう思い人前では私と言うようにした。
「とりあえず、ステータス!」
俺は叫んだ!そしたら俺の前に青いウィンドウが開く。能力はまあ、こんな感じだ。
名前:レイシア (17歳?)性別:多分、女?
種族:ハイエルフもどき
レベル:255(カンスト)
物攻250
物防210
魔攻450000
魔防380000
速さ120
スキル:鑑定、回復魔法、空間魔法、火魔法、氷魔法、風魔法、強化魔法、杖術、体術
固有スキル:不老(アバターのため、老う事はありません)
・・・
・・・・・
・・・・・・・
「いや、おかしいだろう?このステータス?多分、女って!それにハイエルフもどき?何それ?てか、魔攻と魔防以外低くない?レイシアってこんなステータスだっけ?」
俺はそう言い、念のために自分の股に手を持って行った。
「うん、無いね!」
俺はホッとした。うん、ちゃんと女の子だ!
「もしかして、魔攻と魔防以外はバグ?」
俺はそう思い近くの木に思いっきり殴りかかる!
「はあああ!」
ペチン
・・・
・・・・・
・・・・・・・プルプル
「いでぇぇぇぇ!」
俺は自分の手を抑えながらのたうち回る!
「ふう、ふう。いや、全然チートじゃないじゃん!私、騙された?」
確かレイシアって体術あったよね?え?これ弱くない・・・俺は不安を覚える。
「とりあえず、インベントリーに食料はあるし、移動しよう。」
この世界には魔物も存在する。こんな訳分からん森に居座るのは不味い。俺はそう思い移動した。