過労死した
「やっと、町に着いた。」
俺は、これまでの事を思い浮かべながらそう言った。
遡ること数週間前
「ここはどこだ?」
俺は白い空間にいた。
「貴方は、過労死してしまったんですよ。」
何もない空間のはずなのだが、頭?(あるのか分からないけど)に響いたような感じがした。
「過労死ですか?」
俺はそう言い、思い当たる節がありすぎる。ここ数年はずっと朝5時か日が変わるまで仕事をしていて、睡眠はよく取れて2時間くらいだった。そりゃ死ぬわ!
「ええ、ご愁傷さまです。」
と謎の声が言った。
「はぁ?」
俺は何とも言えない気持ちで返すしかなかった。思い返せばよくない人生じゃなかった・・・
「で、でも、ほら。来世はいいことあるかもしれないじゃ無いですか!」
なんかすごく励まされている様な気がする。
「でも、記憶ないんじゃな~」
俺が愚痴ると
「わかりました。なら、記憶を引き継いだまま、転生してもらいます。」
「転生?よくある異世界転生ですか!」
俺は勢いよく食いついた。
「ええ、そうです。」
謎の声はそう答えてくれた。
「何かチートあるんでしょうか?」
俺はさらに謎の声に話しかける。
「どういったチートが欲しいですか?」
「う~ん、そう言われてもすぐに思いつかないなぁ~」
いきなり言われてもすぐには思いつかない。しかし
「数年前までやっていたゲームの能力は欲しいな。」
数年前まで俺がはまっていたゲームを思い出す。そのゲームはクオリティが高くすごく、やり込み要素が多かった。また、キャラデザインにも力が入っており、俺は自分のキャラを作るだけで3日は格闘したくらいだ。
「(確か魔法使いでありながら回復・近接も出来る万能キャラだったはず。)」
俺はそう思いながら謎の声に話しかけた。
「数年前にやっていたゲームの能力をそのまま引き継ぎは可能ですか?」
「ああ、数年前まで貴方がやりこんでいたゲームですか?ええ、可能ですよ!」
「じゃあ、それでお願いします。」
俺は謎の声にそう言った。
「わかりました。ではゲームの能力をそのまま引き継いだ状態で転生していただきます。」
そう謎の声に言われ、俺の意志が薄れていくのであった。




