↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン経営勉強中。  作者: イマノキ・スギロウ
44/53

第043話「留守番悪魔」

 ブックマークしてくれた方、ありがとうございます。

 評価者の方ようやく10人になりました! 感謝です!

 今回はすこし短いです。

 大地たちの展開を先に書いてたけど、こっちの妄想が膨らんでいるのでこっち先に出します。

 大地達が華撫のフラワーラビリンスでどたばたしている頃、


「エステラちゃん、ちょっと外に面倒な数の人が来てますよ」


「規模はどれくらいですか?」


「前にここに来た王国の攻略部隊のざっと4、5倍ってとこですかね?」


「ずいぶんな数ね~、もしかして前にエステラっちが追っ払ったっていう冒険者達、それの先遣部隊だったんじゃない?」


「かもしれませんね、たしか彼らは王国の冒険者ですし、【千里眼】でも向こうの軍勢が着込んでいる装備の紋章は完全に王国軍のものです」


「いずれにせよマスターのダンジョンに勝手に入る害虫は私が排除します」


「気を付けてくださいねエステラちゃん」



 

 王国から来たダンジョン攻略部隊本隊は湖のほとりに陣を張るため、事前の情報と照らし合わせて周辺に差異がないかの調査をしていた。


「ゼンニ将軍! 先遣隊の報告通り、湖周辺にダンジョン以外の危険地帯は確認できません」


「そうか、なら交代で兵士たちに休みと食事を取らせてやれ、これからダンジョン攻略をする前に疲労や空腹で倒れられては敵わん」


「は! 了解です!」


 伝令の兵が下がるのを見送るとその場に居たゼンニを含む部隊の指揮官たちは話し合いを始めた。


「さて、足場は問題なく確保できそうじゃが、どう攻めるかの?」


「定石としては偵察・主力・後方支援の三つに隊を分けて少しずつ内部を制圧していくのが良いのではないか?」


「私もその案が無難だと思いますが、ゼンニ将軍はどうお考えなのですか?」


「ふーむ、後から来るルサル将軍の隊の到着を待ってから決めようと思っておるが、ワシは…、」


どおおぉぉぉん!!!


「なんの音だ!」


 突然の轟音に会議の場は騒然となり、指揮官の一人が狼狽しながら音の方を見て叫んだ。


「報告します! 陣内に悪魔種が出現しました!」


「なんだと!? 数は?」


「1体ですが、捕縛しようとした兵士達十数名が、一撃で吹き飛ばされ、今も交戦中です!」


「ちぃ、たった1体の悪魔種になにを手こずっている!」


「まぁまて、もしかしたら以前王都を襲撃した悪魔種かもしれん、どれ、ワシが行こう」



 陣内に侵入した存在を捕えようと多数の兵士達が手に手に武器を持って向かっていくが、剣は曲げられ、槍は折られ、矢は弾かれて、兵士達が取り囲む中、中央に位置するエステラには傷一つついていなかった。


「もう一度だけ言います。この地は我がマスターのものです。死にたくないのであれば早々に引き揚げなさい」


「黙れ! モンスター風情が!」


兵士達の中から一際体躯の大きな男が槍を手に突撃してきた。


「もう警告はしましたからね」


突進してくる相手に微動だにしないエステラに対して、兵士達は確実に決まったと確信した。しかし、直撃どころか、エステラは片手で槍を掴み、槍を持っていた兵士がいくら押そうと引こうとびくともしなかった。


「ではさようなら 火炎魔法【マジックボム】」


エステラが槍を持っている兵士に手をかざすと、次の瞬間大きな爆発が起こり、兵士は槍を持った手だけを残して跡形もなくなっていた。


「はぁ~、なんだか弱すぎて殺すのも面倒ですね、警告するのもこれで最後です。もしダンジョンに入るか、もしくはこの地を奪おうとするのなら一人残らず始末します。無駄な手間を省いてくれるのならさっさとお帰り下さい」


「そうもいかんでの、もともとここらへん全ては王国の所領じゃ、むしろ奪っとるのはお前さんらじゃぞ?」


「……誰ですか?」


「ほう、いきなり襲いかかってくるかとも思ったが、いやいや顔だけじゃのうて頭も回るみたいじゃのぅ」


「マスターの忠実な(しもべ)である私はそんな獣のような真似はしません」


「なるほど、やはりお前さんもくりえいともんすたーというやつか」


「……さあどうでしょう?」


「ふっふっふっ、その反応だけでも前に王都に来たヤツより頭が回るのだけはわかるのぅ」


「無駄に話す気はありません。帰らないのであれば死んでもらいます」


「ならやってみぃ……小娘」


 その言葉を合図にエステラはいきなり魔力剣を抜き放ち、全速でフェイントをかけながらゼンニに対して斬りかかった。

それに対し、ゼンニも腰に下げていた大仰な装飾の付いた鞘から剣を抜き、エステラの超人的な動き対応して剣を交差させる。


「な、固い!?」


「ほっほ、魔剣の相手は初めてか小娘? これは我が王国で国宝の一つになっとる魔剣、『黒鉄剣(くろがねけん)ガッゼス』じゃ」


 剣を交差させ、一瞬動きを止められたエステラは驚きながらもすぐにゼンニから距離を取り、どう攻めるかの目算を立て始めた。


「来ないならこっちから行くぞ」


「な!?」


 充分に間合いを取っていたはずの距離から一瞬にしてゼンニが自分の懐ちかくまで入って来たことに驚いたエステラは一瞬対応が遅れ、躱したハズの攻撃で服の一部が切り裂かれた。


「ちぃ、」


「どうした? そんなものか?」


 一撃では終わらず、二撃三撃と連続して攻撃が続き、エステラは躱しながらなんとか体勢を立て直してスキルを発動した。


「スキル【空斬爪】!」


 魔力剣から発生した無数の斬撃がほぼゼロ距離のゼンニに殺到し、その身を切り裂いてく! ハズだった…。


「ほお、ずいぶん上級のスキルを使うのぅ ワシじゃなかったら致命傷になっとったかもしれんな」


「…あれを躱しますか」


「なに、【縮地】の応用じゃて、普段の足運びを全部【縮地】でやっとりゃ躱せんこともない」


「なら当たるまで斬るまでです」


「たのしみじゃの」


 この時、エステラとゼンニの戦いはまだ始まったばかりだった。

 次回は、

 エステラとゼンニ、より優勢なのはどっちだ? というか大地はいつ帰れるのか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。