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ガジェット・ワールド/プロローグ  作者: 饂飩滲みるは
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第ジュッヨン章

「コラ! なんで定期的に連載できんのじゃぁ」

 と、お叱りを受けています@@

私は、プロットを立てて小説を書く事ができましぇ~ん☆

ある程度登場人物のやりたいように書かされて、お告げがパタッと途絶えます@@

ですから、長い時には1~2ヶ月もの間「この先のストーリィさっぱりわからんわねw」とか呟いたまま原稿が進まなくなるのです。幸い駄文であるため、それ程人気が無いので、「仕方ないですのw」とお茶を啜りながら神が降臨するのをお待ちするしか無いのでした@@

 申し訳無いこってすm(__)m

 邦之は現在6人の女を保護下に置いている。いわゆる、ハーレム状態な訳だが、これがまた厄介な問題だった。


 ドレイン・ヒールを施す時、邦之の保有するガジェットが使用される。元々邦之が取得したガジェットを対象の人間に移植する訳だから、『魅了』状態になるのは致し方ないが、その状態から脱する為には多数回のレベルアップが必要なのではないかと邦之は考えていた。


 つまり、アルコール度数の高い酒(ウイスキー等)を水で薄めて度数を下げるような感覚だと思っている。それにより、『魅了』から『愛着』そして『思慕』成りへと薄めていく訳だ。


 そうでなければ、いくら女好きの邦之であっても、身が持たないのが現状なのだ。


 亮介から聞いているガジェット練成の補助機能『ステータス』や『アナライズ』も、邦之は試してみたが、己のその能力は亮介と若干違った物だと認識していた。亮介の場合は、他の人間を素材として認識できないが、邦之の場合は人間は言うに及ばず、犬や猫、昆虫や樹木に至るまで『素材』と認識できるのである。これは明らかにMRIやレントゲン装置、超音波診断機などの分析装置のガジェットを吸収した為だと思っている。だが、それも邦之のように高度な知識が無いと有効に利用できないとは思うが……。


 その辺は追々と研究していく事にしていた。


 何故なら、邦之が素材として豚や鳥を認識できるならば、それらは邦之にとって『食料』とはなり得ないからだ。もし、既成の食料がなかったら邦之は飢え死にしてしまうところである。


 邦之はそんな考えを振り払う。


 今は、この街で仲間に出来る人材と、邦之に必要となるガジェットを採取する為に『ラブ』から出張ってきているのだ。『魅了』された洋子と可奈も一緒である。

 邦之は市の東地区にある郊外型のショッピングモールを目指して歩いていた。フォーメーションは、邦之が先頭、可奈が2番手、洋子が殿でそれぞれが洋弓を装備している。可奈はレベル0、洋子はレベル1である。


 邦之は町の様子が何処と無く昨日と違う事に気が付いた。道に放置されていたガジェットが綺麗サッパリ無くなっていた。昨日までは、紙くずのように塀の立ち上がり部分の隅などにバラバラと散らばっていた筈なのに、それが今日は見当たらない。


『誰かが、ガジェットを回収し始めたか?』

 邦之は眉を顰めてそう思った。


『誰の仕業か知らんが、見事に漏れなく回収するものだ』

 邦之は心の中で肩を竦めた。


 邦之は亮介とはタイプが違うアナライズを手に入れたお陰で、索敵が非常に楽になっていた。ガジェット分解可能な素材が半透明に見える上に、背後に隠れた生き物も分解出来る素材として『引き出し線』付きで視界に投影される為、分解できない素材の後ろに生物が隠れていない限り、感知出来るようになっている。


 邦之は鋭い視線を辺りに配りながら、ショッピングモールへの道を進んでいた。

 その道すがら可奈と洋子に分解可能な様々な物を分解させ、ガジェットを回収させていった。


 邦之の第一目標は、ドラッグストアーである。己の適正から合成された薬が大量に必要だと思っていた。一般の売薬は病院で使用する薬より含有する薬効成分は少ないが、大規模なドラッグストアーにはふざけた量の薬が置いてあるため、それを全て回収しておきたい。ヒールで使用するガジェットだからだ。


 邦之達は、何の問題も無くショッピングモールに到着した。


 ここのショッピングモールは、大手スーパー、紳士服チェーン、ドラッグストアーで構成され、それに焼肉チェーン、回転寿司チェーンが付属するモールである。食料を扱っている店舗は殆んど屋根と骨組みだけになっていたが、紳士服の店舗とドラッグストアーは然程荒らされてはいなかった。


 邦之はドラッグストアー内部の様子を窺がいながら、安全を確認すると可奈と洋子を内部に招きいれ、リュックからハンマーを取り出すと二人に渡した。1本は亜理紗から借りてきた彼女愛用のハンマーである。


「邦之さん、ぜーったいに、無くしちゃダメだからね」

 と、上目使いに脅されて借りてきたものだ。


「可奈、洋子、床に散らばっている薬の箱をこのハンマーで叩き壊していってくれ。出てきたガジェットは俺が回収する」

 邦之は床に散乱する風邪薬や鎮痛剤等の紙パックを指し示して命令した。


「ボンベやボトルに入った物はどうしましょうか?」

 元病院の調剤師であった可奈が質問してくる。


「化学合成された成分を含む物は分解してくれ。薬剤に関する知識はお前の方があるんだから、まかせる」

 邦之はそう言って在庫の薬品を探しに、店のバックヤードを覗きに行った。


 可奈たちは早速ハンマーでドカン、バカンと薬を分解し始めた。


 現代の薬品又は、洗剤、化粧品等は殆んど全てに防腐剤、滅菌材、合成着色剤、界面活性剤等が含まれている為、殆んどが分解出来るだろう。出来ないのは真空包装の漢方薬ぐらいだ。


 邦之はバックヤードに積まれた大量のダンボールを摂せと二人の下に運びながら床にうず高く溜まったガジェットを順次回収し続けた。その作業に1時間近く掛る。


 その途中で可奈がレベルアップして身体強化した。30歳の可奈はその1回でかなり若々しくなる。


「邦之様、今夜は是非、私を可愛がって下さい。多分、再生している筈ですから」

 可奈は頬を赤く染めて言った。


「うむ」

 邦之は複雑な表情で頷いた。可奈が言っているのは、自分の処女膜の事である。邦之にとってはどうでも良い事……かえって面倒なのだが、『魅了』してある手前相手にしない訳にはいかない。一晩相手をしないと、次の日情緒不安定でどうしようも無くなるからだ。


 洋子はそれを見てかなり羨ましがっていた。


 邦之達3人はショッピングモールを離れて近くの繁華街を覗いて見ることにした。


 早朝、探索に出てから3時間ほど経つが、まだ人の姿は見かけていない。


 襲撃されたのは、駅前アーケードの入り口辺りだった。人と遭遇しないことですっかり油断していたのかもしれない。


 ガシン! ガガッシン! と立て続けに、アスファルトに大きな音が響く、邦之の顔の数センチ前の空間を何かが高速で通り過ぎて行った。後ろではドスンという鈍い音と、くぐもった悲鳴が聞こえた。投石である。


 コブシ大の石が左側の4階建てのビルの屋上から邦之たちを目掛けて、あられのように飛んできていた。くぐもった悲鳴は可奈か洋子が被弾した為であろう。


 邦之は咄嗟に弓をつがえて石の飛来方向を窺がうが、投石している人間は屋上の奥のほうに居るらしく姿を見通す事は出来なかった。


 後ろを振り返ると、可奈が左足を押さえて倒れこむ処だった。


 邦之は可奈のわきの下に左手を差し込むと、投石の拠点になっているビルに向かって急いで走りよった。洋子も邦之に続く。


 投石している人間は、地上から見えない位置に立ち、投げる力をコントロールしている。こういう場合、遠ざかって回避するのではなく、足元にぴったりとくっついた方が懸命だ。


 真下に石を投げるためには、屋上から身を乗り出して邦之たちを目視しなければならないからだ。


『待ち伏せか、投石のやり方といい、かなり手馴れている』

 邦之はビルの壁に張り付きながら頭の中でそう呟く。


 弓矢は余程の達人でも、加減してピッタリの距離に落ちるように撃つのは不可能である。練習の時に速く強く正確に撃てるよう訓練する為、曲芸の様な撃ち方はできないのだ。


「しっかりしろ」

 邦之は可奈の負傷部分にヒールを掛けて励ました。


 そこへ上から砂の様なものが落下してきた。それらが邦之等3人の肩口や頭に掛ると、オレンジ色の煙幕となって全身を包んだ。


 途端に邦之の目、鼻、口に凄まじい痛みが走った。


『唐辛子胡椒弾だ!』

 それは唐辛子と胡椒を混ぜた砂だった。


 唐辛子と胡椒と砂を均等に混ぜてバケツか何かに入れておき、水に濡らした手で掬って団子状にすると、外側は湿って固まり中は粉状のまま手から離す事ができる。勿論遠くへ投げる事はできない。そっと落とすぐらいだ。


 邦之は自分達を襲撃した犯人が非常に頭が回る奴なのを身を持って思い知らされていた。


 多分何処かで邦之たちを見張っている観的手がいて、指示を出しているのだろう。


 辛子スプレーは、ノックダウン兵器だ。防犯グッズとして劇物扱いなので、警察とか自衛隊でしか使用されていなかった。直接顔に噴射されると、プロレスラーでさえ七転八倒して悶え苦しむ。


 邦之達もまるで漫画のように涙と鼻水と涎を垂れ流しながら苦しんでいた。


 そんなところに棍棒かバットの様な物が3人を打ち据えてきた。



鋼伝寺邦之・総合レベル16

 肉体強化レベル12

 スキル=暗視・ステータス・アナライズ

 固有能力・ヒール・ドレインヒール・聴診・麻酔・毒殺

 レベルアップボーナス、6


高木可奈・総合レベル1

 肉体強化レベル1

 レベルアップボーナス、0


今田洋子・総合レベル1

 肉体強化レベル1

 レベルアップボーナス、0


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