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『猫豆』の大農園と、人工の「いけす」にゃ!
数ヶ月後、荒れ地には地平線の終わりまで続くかのような、青々とした見事な猫豆の大農園が広がっていた。人間たちが気づいた時には、なんと猫たちの手によって、完璧な格子状の配置で美しく大豆が栽培されていたのだ。
さらに、キラの計画は陸上だけに留まらない。川魚の有用性が人間たちにも完全に認知された今、ただ川から取るだけでは生態系が崩れてしまう。
「シロ、お前がいつも見ていたあの川の淀み……ここに大きな『いけす(生簀)』を作れば、魚を逃がさずに育てられるんじゃないか?」
長年の絆から、キラの意図を正確に察した見習い騎士レオが、騎士団の仲間を巻き込んで、町の中に巨大な人工のいけすを建設し始めた。
キラは【空気の密度・温度管理】を使い、いけすの中の水流を適度に循環させ、ハーブのエキスを微かに混ぜることで、魚の病気を完全に予防した。これにより、異世界初となる「川魚の完全人工養殖」が町の中でスタートしたのだ。




