105 安全第一
「どうでしたか」
「あ~ 間に合わなかったよ サリア達も大変なんじゃ」
「いえ グランディオ王国は人族最強国家だと自負しているので 他国の兵を受け入れないでしょうから」
「へぇ~ そうなんだ じゃあ 俺もいかなくていいのかな」
「ふっふっ 冒険者は行かないとダメだと思いますよ 寝坊なら仕方ないと思いますけど」
「それは残念 次の転移は6日後みたいだから 起きれるように頑張ってみるよ」
「ふっふっ それじゃあ 明日は よろしくおねがいしますね」
俺はサリアをおぶって 北東の森へ
プエーユの森には歩いて1日の距離だそうなので 俺が走れば 2時間も掛からないないだろう
今日の目的は2人でサリアのレベル上げをするためだ
「しっかり 捕まっているんだよ」
「はい お願いします」
「飛翔」
からの
「岩雨」
ジャンプして 次々に岩を落として行く
「えっ えっ これは魔法ですか」
「まあね」
アイテムボックスから取り出した岩を蹴って 空を飛び続けて 岩を落とし続けていく
大狼の魔物 大猿の魔物 黒猪の魔物を次々に倒して行く
「スライム退治とゴブリン退治かと思ってましたが」
「今ので スライムも12匹 ゴブリンも29匹倒したよ 空の上からの攻撃が一番安全だからね」
「それにしても 凄い魔力ですね そういえば 偽英雄を倒した時も凄い魔法でしたね」
「え~と 氷の魔法だったかな」
「はい とても巨大な氷の塊でした 魔散石の玉を使われたのに魔法を使えるなんて」
「その え~と 何とかの玉って何」
「魔散石の玉ですか 魔法を使えなくする玉のことです」
「へぇ~ そんな玉があるんだ」
「魔道具 エン道具の発展で魔法使いの数が減り そして 魔散石の玉が作られるようになってから 更に魔法使いの数が減ってしまったんですよ」
「んっ 魔法使いは魔物と戦うために魔法を使うので関係ないんじゃ」
「魔散石の玉の使い道は普通はないんですが 盗賊が冒険者を襲うために使い始めたんですよ それからは魔法使いを目指す人が激減してしまったそうです」
「あ~ それで魔法を使う人をあまり見ないのか」
「ふっふっ 英雄様の巨大な魔力を封じることは出来なかったみたいですけどね」
「まあね 体の中で魔力を練っているからね」
「へぇ~ そうなんですね」
「よし 魔物が見えなくなったから 回収するね」
「あの~ 体から凄い力が溢れてきましたが」
「んっ ああ サリアのレベルが35になったからね」
「えっ 本当ですね まだ 森に着いて1時間も経ってないのに」
「強くなったからといっても 稽古さぼったらダメだからね」
「はい もちろんです グラムの使い手として恥じないように精進します」
昼食を食べてから 走って王都に
俺とサリアが買い物していたら ミラベルがやって来た
「姫 探しましたよ 勝手に城を抜け出して 買い物に行くなら私も護衛として付いていくのですから」
「ふっふっ ミラベルは教団の対応で忙しそうだったから 英雄様と一緒なので大丈夫ですよ」
「私は姫の護衛ですので 優先は護衛なんですよ えっ 姫 何だか雰囲気が」
「クスクス さて 私のどこが変わったでしょう」
「えっ 明るくなったというか 力強くなったというか」
「ふっふっ」
俺達は3人で買い物を楽しみ
今日もですか
クスクス ミラベルは英雄様の物なんですから 頑張らないと
まあ 約束ですから
無理しなくていいよ サリア
俺がサリアを抱きしめ
キスをすると
いいえ 私も お願いします
っと言って ミラベルが俺に抱きついてきて
キスを
クスクス
約束ですから
そう言って
・・・