C君とコピー
A「Cの奴、あらゆる物をコピーしやがって・・・お前も何か言ったらどうだ!」
R「まぁ、確かに渡したら最後、確実にコピーされるからな。でもいいじゃないか。そのおかげでそこそこの品質の物が安く手に入るんだから。お前だって、Cから部品買って組み立てただけの製品を自分が造ったと称して売っているだろ?」
A「・・・でもな、お前、勝手にコピーされて悔しくないのか?パテント料が入らないんだぞ」
R「下手にパテント料取るより、安価な製品を買った方が得だ」
A「・・・ふん、コピーなんか所詮俺達に技術的に太刀打ちできない愚か者の所業だ」
R「それは違うな」
A「何だと?」
R「Cがしている事を褒める事はできないが、コピーできるという事は、その製品に使われた技術を理解していて、材料を独自生産する技術があるって事だ。つまり、俺達と同レベルの技術があるって事の証拠だよ」
A「・・・」
R「Jの親父が急速に工業化できたのも、爺さんの代に既に俺達の製鉄技術と原理を同じくする独自の製鉄技術があったからだ。だから、俺達の製鉄技術を即座に理解し吸収する事ができた。これと同じ様なもんだ。Cが技術的に遅れているわけじゃない」
A「じゃ、何で独自開発しないんだ?」
R「初期投資をしたくないんだろ。これも1つの考え方だ。お前もCの恩恵を受けているんだ。杓子定規にパテントがどうこう喚いたところで何になる」
A「・・・」
R「そうは言っても、俺はジェットエンジンの供給を止めた。あれまでコピーされたらかなわんからな」
A「しかし、Cがしている事は不正コピーだ。経済制裁の対象だ」
R「いいのか?干上がるのはお前だぞ」
A「・・・くそぅ」
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R「ところで、量子レーダーの実装は進んでいるか?」
C「もうちょとってとこだね。あれができれば面白くなるよ」
R「そうだな。Aのステルス機はXバンドに対応しているだけだ。量子レーダーを使えば丸見え。しかも空中機動性は俺達の物より劣る」
C「そうだね。これからは僕達の技術がリードするんだ」




