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第56話 おっさん抜け出す

前話のあらすじ:宿屋についたが部屋が一つしかない

 さて、宿屋の人に聞いても一部屋だけしか確保できていないみたいだ。


 今浮かんだ案としては以下の通りだ。

 1.このままタナさんと同じ部屋で寝る

 2.タナさんだけ部屋で寝てもらい俺は他の場所を探す

 3.実家を頼る

 4.セインの家を頼る

 5.当時の知り合いの家を頼る


 正直なところ、当時の知り合いに頼るのは辞めておきたいところだ。

 そのため、1番か2番が望みだが、俺だけ野宿というのも方法なのかもしれない。


「タナさん、どうしようか?」


「他に場所もないし、いいんじゃないかな〜?

それに、既に2回一緒に寝ているし……」


「いや、その時と今では状況が違うと思うけど……。

でも、そうするしかないか」


「私言ってくるね〜」


 俺が決めかねているのを見て、タナさんはキリがないと思ったのかもしれない。


「すみません〜! 話し合って決めました!

じゃあ、二人分を一部屋でお願いします〜」


「かしこまりました。

こちらがお部屋のルームキーになります。

無くされないように十分お気をつけくださいませ」


「ありがとうございます〜」


 とタナさんはテンポよく宿屋の人と話を進めて、ルームキーを持って帰って来た。

 いい笑顔ですね!!


 気持ちを切り替えて、部屋に入ってみると部屋は結構大きめだった。

 しかし、ベッドはダブルサイズのベットが一つしかなかった。


 これは……。


「じゃあ、先にお風呂いただいてもいい〜?」


「ああ……。いいよ」


 もしかしたら、タナさんは大物なのかもしれない。

 この状況下で動揺をしていないのだから。

 俺は、結構動揺をしてしまっているため、多分タナさんも理解しているだろう。


 トイレやお風呂も各部屋に取り付けられているため、大浴場はないみたいだ。

 もっと、この世界はお風呂が活発になってもいいと思うのだが、文化の違いからなのか、あまり浸透をしていない。


 10分もしないうちにタナさんが出て来て、髪を乾かしたら寝てしまった。

 どうやら相当疲れていたのだな。


 俺もお風呂に入ってさっぱりとしたいところだけど、まだすべきことがある。

 でも、まだ19時くらいのため外は人がたくさんいるので、もう少し時間をおいた方がいいかもしれない。


 お風呂に入るか。


 お風呂はそこそこの大きさがあり、足を伸ばすことができた。

 また、肩まで浸かることもできるため、疲れが取れる。


 ああ……。

 これこそ、お風呂だ〜……。


 日本人ならではなのかもしれないが、お風呂が結構好きなため、昔は温泉巡りとかしたものだ。

 のぼせない程度の温度で入っていたため、1時間程度お風呂に入っていたみたいだ。


 髪の毛を風魔法と炎魔法を使って乾かす。

 風魔法だけだと寒いところだが、炎魔法を入れることによって温風になるのだ。

 昔、ドライヤーを使いすぎるとよくないと聞いたことがあったが、実際のところはどうなのだろうか。

 こちらの世界では髪の毛が傷んでいる人を見かけたことがほとんどない。


 その後、ゆっくりとしていたら時刻は21時を回っていた。

 さて、行くか!!

 

 俺は宿屋を抜け出すことにした。

 別にタナさんと同じ部屋が嫌だというわけではない。

 ただ、調査をしたいだけだ。


 タナさんはよく眠っているようで、起きそうにない。

 部屋には念のため防衛の魔術陣をかけているが、宿屋そのものにもかけておこうかな。


 タナさんが人質に取られないように出来たので安心だ。


 さてと、行くとするかな。

 まずは、セインに聞いていたため場所がわかるダスさんの家に行くかな。


 悪いが、資料などを持っていないか確認させてもらおう。


 ダスさんの家はそこそこ大きいようで、しっかりとしている。

 さすがは、ブレイン家だな。

 伯爵であるだけあり、大きな家でしっかりとした造りだ。


 探索魔法を屋敷に向けて微弱に放つ。

 本当にエリクサーを飲んだおかげで簡単な魔法なら発動しやすくなったし、無詠唱でも安定している。


 ん?

 ダスさんらしき、気配がしない。


「来たか」


「誰だっ! ってセインか」


「ああ。そろそろ来る時間かと思っていたぞ」


「なんで来るとわかったんだ?」


「昔のお前なら仲間を危険な目に遭わせたくたいから、一人で行動しようとするからな。

だから、どうせ夜になったら行動をすると思った。

そして、ダスさんの家の住所を聞いたからには、まずここには来るだろうと推測ができたわけだ」


「なるほどね。だけど、ダスさんがいないみたいだ」


「ああ、先ほど学園に向かったみたいだ。やはり、学園には何かあるぞ」


 夜の学園に向かったのか。

 先ほどの悪神の配下の気配がしたことから、多分何かしら結びつきがあるのかもしれない。


 これは大変なことになって来たぞ。


「まずは、資料がないか確認してみるか?」


「ああ、それなら既に俺が行って貰って来た」


「早すぎない?」


 セインの行動が早すぎる。

 まあ、俺が行動しなくて済むのでありがたいところではあるのだが、セインもこの8年間で成長をしたということなのだろう。

 全員に平等に時間が経ったことを実感する。


 セインがもらって来た資料を見ると、どうやらエリクサーが必要な計画を立てていたみたいだ。

 しかし、途中からその計画が頓挫をしているみたいで、心境に変化があったのかもしれない。


「どうする? 次は学園に行くか?」


「それしかないだろう。この時間に学園にいる人はほとんどいないからな。

何か起きても自分たちで対処をするしかない。武器は持っているな?」


「ああ。常に持っているから大丈夫だ。学園に入ったら念のために手で持っておくか」


「それがいいだろう。学園までは念のため歩いて行くか。

もし入れなかった時は侵入するしかないのだから」


「そうだね。気持ち遠いけど歩くとするか」


 ということで、セインと歩いて学園に向かう。

 よくよく考えてみたら、セインとはゆっくり話す機会がなかった。

 だから、この際に色々と話をしてみたところ、なんと同じパーティーだった僧侶のことが好きだったみたいだ。


 全然気がつかなかった。


 もしかして、俺は周りのことを見れていないのかもしれない。

 セシルさんが言っていた言葉思い出す。


 これは何か協力ができたらいいなとは思うが、僧侶に会ったら怒られそうなので怖いところだ。


 さて、1時間ちょっとくらい歩いて、ついに夜の学園に着いた。

 ここからが本番だ。

 気合を入れていきますかね!!

読んで下さりありがとうございます。


朝と晩は冷えこんで来ましたね。

私も暖かい格好をするようになりました。

みなさまも突然の冷え込みにはご注意ください。


もしよければ評価、ブックマークをお願いいたします。

今後とも宜しくお願いいたします。

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