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最強守護神の黒猫、転生ブームに乗りたがる
『転生したい』
「嫌だ」
ユキトは即答した。
『まだ何も言っておらぬ』
「転生したい以外に何かあるのか?」
『ない』
「だろうな」
ふくは不満そうに尻尾をぱたんと床に打ち付けた。
『最近の人気作品を調査した』
「また読んだな」
『転生率が高い』
「病気みたいに言うな」
『つまり転生には何か秘密がある』
「お前もう最強だろ」
『しかし主人公補正が付くかもしれぬ』
「今以上に何を求めるんだよ」
ふくは真顔だった。
『モテるかもしれぬ』
「動機が薄い」
『チートスキルが増えるかもしれぬ』
「お前自身がチートだ」
『追放イベントも発生するかもしれぬ』
「まだ引きずってたのか」
ふくは窓辺へ飛び乗った。
なぜか風が吹く。
「演出やめろ」
『では』
「では?」
『死ぬか』
「軽っ!?」
『転生後に猫缶がある保証はない』
「うん」
『ちゅーるもない』
「うん」
『布団も変わる』
「うん」
『やめるか』
「転生理由より現実的だな」




